あなたの周りにノーと言えない人はいませんか?また、あなた自身もノーと言えない人ではありませんか?断れない性格をした人は。
意外と多いものです。
特に私たち日本人にはその特徴を持った人が多く、以前書籍化もされています。
しかし何でも人の言いなりになっていると、いずれ自分を不幸にします。
また、人の言いなりになった結果、周りまで不幸にしてしまうケースも少なくありません。
そこで今回はノーと言えない人の特徴を挙げ、その心理をご紹介していこうでしょう。
当てはまる人はその傾向を理解し、改善を心がけましょう
1.お人好し
ノーと言えない人に多く見られるのは、根っからの「お人好し」です。
義理人情に厚く、困っている人を見るとどうしても放っておけません。
自分を犠牲にしてでも相手を助けたいと考え、全身全霊で相手に尽くすのです。
しかし世の中には、その人柄を利用して金儲けや出世を考える「ろくでなし」もウヨウヨ居ます。
行き過ぎたお人好しは、その手の「ろくでなし」の格好の餌食になるだけです。
このタイプの人は細心の注意を払わないと、他人に大損させられ、失望させられ、やがて人間不信に陥ることになるでしょう。
2.優柔不断
「優柔不断」も、ノーと言えない人に見られる特徴の一つです。
幼少の頃から、何事も自分で判断することなく周囲に頼って生きてきたため、自分で考え行動することが苦手なまま大人になってしまいます。
そのため自我が確立しておらず、他者へ強く依存します。
親や先生、上司や上級国民など、立場や腕力が上の人種には逆らえず、ノーと言えません。
このタイプの人間を部下に持てば、一見従順素直で使いやすいように思われますが、一方で強い発言をする者に流される傾向が強くあるので、実質的には頼りになりません。
逆にこのタイプが上司の場合は、どんな無茶な仕事も断れずに持ち帰って来るので部下としては苦労が絶えず、迷惑な存在となるでしょう。
3.劣等感
ノーと言えない人には「劣等感」を抱いているケースが多く見られす。
人に褒められたり、頼られたりといった経験がほとんど無く、自分に自信をなくし、自己評価が極端に低くなっているのです。
それが逆に褒められたい、頼られたいという願望に繋がり、ノーと言えなくなります。
誰かに頼られることが、自己アイデンティティーを保つ手段です。
また善人志向、承認欲求が強いのも特徴です。
相手の頼みをなんでも聞くことで、自己評価を高くしようとしています。
4.平和主義
平和主義と言えば聞こえはいいですが、言い換えれば「事なかれ主義」です。
物事を荒立てず、波風立てず、平穏に生きていきたいとの願望から「自分が我慢すればすべて丸く収まる」という心理が働き、ノーと言えなくなります。
しかし表向きの平穏を保つためには自らを犠牲にするしかなく、このタイプの人が幸せな人生を送るのは、ほぼ不可能でしょう。
いつか必ず後悔する日が来ることになります。
5.孤独
孤独というのも、ノーと言えない人の特徴です。
ただし、自ら好んで孤独を求めるスナフキンタイプは含みません。
一人暮らしや、友達0人、家族やペットとの死別、会社や家庭に居場所がないなど、孤独を感じる場面は多いと言えます。
これに加えて、もともと一人でいるのを嫌う「淋しがり屋」気質だった場合、ノーと言えない人になる確率はグッと上がります。
誰かに頼まれたり誘われたりすると、なかなかノーと言えません。
少々嫌なことでも、声を掛けて貰ったこと自体に喜びを感じてしまうからです。
このタイプの人は孤独を嫌い、誰かに孤独から救って貰うことを常に願っているのです。
6.心配性
「心配性」というのも、ノーと言えない人の典型です。
ネガティブな想像力が豊かで、自分がノーと言うことにより、相手との関係性、感情、状況、すべてを悪化させそうな気がして断れないのです。
薄情に思われないか、関係を切られないか、気を悪くしないか、殺されはしないか、ないなど、次から次へと悪い妄想が頭の中を駆け巡り、ノーと言えない状況に自ら陥ります。
また、自分自身が繊細で傷つきやすいため、相手を傷つける事にも極端に臆病になり、ノーと言うこと自体に罪悪感を抱くのです。
このタイプの人は、細かい気遣いができる優しさを持つ一方で、神経質で、必要のない気苦労を背負い込む特性を持ち併せています。
7.見栄っ張り
ノーと言えない人には、意外に「見栄っ張り」も多いです。
本心とは裏腹に、自分を大きく見せるため、威厳を保つため、尊敬されるため、多少無理な頼みにも、立場的に上に立つため、ノーと言えなくなります。
地位やプライドが高い人、異性にモテたい人などにその傾向が強く見られます。
また、損得勘定から相手の言いなりになり、見栄を張り、断れない人もいます。
この手のタイプは典型的なYESマン、金魚のフンと言えるでしょう。
権力者や腕力の強い者には靡き、それでいて自分より下、弱い者には強権的な振る舞いをします。
また、そういう人に限って、自分が逆らえない相手が目の前にいない時には、その人の悪口を言ったりします。
まさに映画や漫画などに見られる、小物の悪人の典型です。
性格的には、色々なタイプを含めて、最低の部類に入る人種です。
出来る事なら近付かない方が賢明でしょう。
いかがだったでしょうか。
この中にご自分が当てはまる物があったなら、少し生き方を見直す必要があるかも知れません。
自分を犠牲にし過ぎたり、本心を表に出せずにいた人はたまには自分らしく生きる事を優先してみましょう。
悪い想像ばかりしていた人は、気分転換として自分の都合のいい妄想をしてみましょう。
自分の気持ちを素直に表現する方法や人の頼みを上手に断る術を身に付けるのもいいかも知れません。
いずれにしろ、一歩踏み出す勇気が必要になるのは間違いありません。
しかし、今は大きく感じているかも知れないその一歩も踏み出してみれば意外に小さかったと思うようになるはずです。
断れない性格というのは、何も悪い事ばかりではありません。
優しさや思いやりを持っているからこその性格です。
だからこそ、自分の人生をより豊かにするために、今こそ小さな勇気を振り絞ってみませんか?