意思の表明や決断をしないで、なんとなくあいまいではっきりしない態度をとる人がいます。
時には人をいらいらさせてしまう、煮え切らない態度をとる人にはどんな特徴があるのか、
どんな心理からそうした態度をとってしまうのかご紹介します。
1.相手を拒否したいけれど小心なためにそれができない
「煮え切らない」という表現はさまざまなシーンで使われますが、特に恋愛のシーンで使われることが多いでしょう。
「片思い中の相手に積極的にアプローチしても、煮え切らない態度ばかりとる」というように使われるわけです。
ですから、わかりやすく説明するために、ここでは恋愛を例に出して、煮え切らない態度をとる人の特徴を紹介します。
まずあげられるのが、心の中では「NO」と思っているのに、
小心な性格のためにそれを相手に伝えられないというケースです。
例えば、異性からアプローチされて、相手の気持ちは理解できたとしましょう。
その時、心の中では「ごめんなさい」と思っていて、
しかし、そう表明することによって相手から悪く思われるのが怖くて、
あいまいにしてしまうということが、気の小さな人、臆病な性格の人には少なくありません。
はっきりした態度を示して相手を不快にさせることによって、
結果として自分が傷つくことを怖れているわけです。
2.人間的やさしさから「NO」と伝えることをためらっている
同じように、相手の恋愛感情に気づいていて、
心の中ではそれを拒否しながら、表明できない心理がもう一つあります。
それは、相手を傷つけたくないという心理です。
前項は自分が相手から悪く思われることを怖れたわけですが、
こちらは相手に悲しい思いをさせたくないと考えているわけですから、
相手本位になることで生まれる心理と言っていいでしょう。
断って相手を傷つけたくはないけれど、相手のために無理に相手の要求を受け入れる気にもなれない場合、
どう対処していいかわからず、煮え切らない態度になってしまうことがあります。
つまり、人間的にやさしいというのが、煮え切らない態度をとる人の特徴の一つということになるでしょう。
3.判断に迷っている
これまで紹介した2つの特徴は、いずれも心の中では「NO」という結論を出しているケースでした。
そうではなく、自分の中で結論が出ていないために、
煮え切らない態度をとらざるをえないというケースも少なくありません。
恋愛の例で説明すれば、相手からアプローチをされて、
その気持ちがはっきりわかった時、人はその相手に対する自分の気持ちを考えるものです。
その時、自分の気持ちが明確になることもあれば、ならないこともあるでしょう。
相手に対する自分の気持ちが、自分でもよくわからないというケースです。
絶対に嫌というわけでもないけれど、積極的にその思いを受け入れる気にもなれない場合、
どう判断し、どう結論づければいいかわからず、あいまいな態度になってしまうわけです。
つまり、「判断に迷っている」というのが、煮え切らない態度をとる人の心理的特徴ということになるでしょう。
4.相手を軽視している
自分ではまったく煮え切らない態度をとっているという自覚がないのに、そうなってしまうということもあります。
異性からアプローチされても、相手に対してまったく関心がない場合、アプローチされていることに気づきません。
そのため、好きとも嫌いとも、はっきりした態度を示さないのです。
その時の気分しだいで、相手にやさしくふるまったり、そうでもなかったりしているだけです。
恋愛以外のシーンでも、例えば相手から何かのイベントに誘われた時、
その相手を軽視している場合、判断そのものをおざなりにしてしまうケースが少なくありません。
相手やテーマを軽視している場合、判断の必要性を感じないため、
結果として煮え切らない態度になってしまうことが、人間にはあります。
このケースでは、本人はまったく無自覚で、受け手の側だけが「煮え切らない」と感じてしまうわけです。
煮え切らない態度をとる人にはどんな特徴があるのか、ここでは心理面に注目して4つの特徴を紹介しました。
煮え切らない態度をとっている人の気持ちを知るための参考になさってください。