他人に何か落ち度があって、注意しなければならない場面というのはあるものですが、
人に苦言を呈するという事はなかなか難しいものです。
そんな中、あえて苦言を呈する人は、どのような特徴があるでしょうか。
1.正義感が強い
人の落ち度や短所について、つい苦言を呈してしまう人は、正義感が強く、
曲がったことをスルーできないという特徴があります。
普段から接している人に対する苦言であれば、情がゆえに注意してあげようという親切心からであったり、
外出先の知らない人でも、間違ったことをしている人を見ると正さずにはいられない性分だという人もいるでしょう。
根本的には、正義感が強いがために、人の過ちを放置できないという特徴があります。
こういった気質の人は、他人の過ちや失敗を見て見ぬふりをするとストレスになってしまうタイプなので、
後々注意できなかったことでモヤモヤするよりはその場ではっきり苦言を呈してしまいます。
悪意で文句を言うというよりは正義感に突き動かされた挙句の行動と言えます。
2.お節介である
人を褒めることというのは波風が立たない分、言葉に必要以上に気を遣うこともなくできる行為ですが、
苦言を呈する行為は場合によっては対人トラブルに発展しかねないため、非常に言い方にも気を遣うものです。
しかし、人に苦言を呈することにあまり抵抗がない人は、
基本お節介で相手を正すことが当たり前だと思っているので、
人のことについつい口出しして注意してしまうという特徴があります。
子供を叱る親のような心境で、周りに接している人もいるでしょう。
根底は前述正義感が故なのですが、あえて苦言として口に出さないと気が済まない性分であるなら、
お節介という気質だからでしょう。
3.年配の人である
中年やシニアの人は、人生経験が豊富であるがために、若い人の至らない部分が目につくようになります。
人間は年を取るにつれて、腕力など物理的なパワーが落ちる代わりに、
困難を乗り越える要領の良さを身につけていくものです。
そういう意味では中年やシニアの人は、事前にミスや最悪の事態を招かないための知恵や、
困った時の対応法については若い人より要領を得ているため、
ついつい不器用な若者に苦言を呈したくなってしまいます。
これも年長者としての親切心からであり、煙たがる人もいるかもしれませんが、
基本的には有難い苦言だと言えるでしょう。
そういう意味では苦言を呈する人には年配の人が多いのが特徴と言えます。
4.人の粗が目につきやすい
苦言を呈してくれるのは有難いけれど、やや度が過ぎたり、
相手を褒めることが滅多にない人の場合、人の粗が目につきやすく、
長所にフォーカスできないという特徴があります。
人間は不思議なもので、99回善行を積んでも、1回悪いことをすると、
その1回の方に注目してしまい、普段はいい人だがこんな悪い事(もしくは失敗)をする人、
性悪説的な見方をする人もかなりいます。
また、一度失敗や悪いことをしてしまうと、他にも悪い面があるのではないかという疑念を持って人を見てしまい、
粗探しをしてしまう人もいます。
職場や学校などで、特定の人に苦言を呈されることばかりであるという場合、
苦言を言っている側が悪い面ばかりを見ていて、良い面を観ようとしていない可能性もあります。
苦言を呈することというのは、その苦言によって人や組織の欠点が改善されていくという良い面もあり、
基本的には善意や正義感から行われるのが特徴です。
しかし、度が過ぎると、対人トラブルになったり人の和を乱してしまうこともあり、
そういった場合、苦言を呈している側が過剰に他人の短所に反応しているという、
性格的な特徴が関与している場合があるので、注意が必要です。