「一人っ子の特徴はわがままである」よく耳にする言葉ではないでしょうか。
ただの言い伝えと捉えられてしまうかもしれませんが、個人としての人格が形成される時期に、
周囲に自分以外の人間がいるかいないかは、重要な要因と言えます。
故に、兄弟がいるかいないかは、その人の性格に大きく関わっているのです。
今回は、一人っ子の特徴についてご紹介します。
1.分け与える事に慣れていない
上の兄弟がいる場合、習字道具や絵の具等、学校で使用する道具は共有で使用する事が多いです。
また、兄弟の年が離れている場合は、上のお古を使用する事もあります。
その為、兄弟がいる場合は「自分だけの物」を使用する機会があまりありません。
また、道具だけではなく、おやつやおかずなども分け合う機会が多くあり、他人と何かを共有する、譲り合わないといけない場面が多くあります。
一方一人っ子の場合は、常に新品を与えられるので「自分だけの物」という意識が強いです。
「譲り合う」という行為を家ではしないため、そのような事は学校などの集団行動の中でのみ学んでいく事となります。
故に、道具や人などに対しても独占欲が強くなる傾向にあります。
2.マイペース
兄弟がいるという事は、その分いろいろな情報を得られるという事です。
遊びや学校行事、恋愛などに対してもそうですが、同学年の子たちとは違う情報を耳にいれるわけですから、
自然と周囲に比べて大人びたりしていきます。
また、兄弟とはいわゆるライバルのような関係でもありますから、勉強やスポーツなども無意識化で競い合う事が多くなります。
一方一人っ子の場合、常に張り合う相手がいませんので、自分のペースで物事をすすめられます。
親からしても、「お姉ちゃんはできたのに」など、身近に基準となる子供がいないのですから、他の子供と比較することなく接する事ができます。
故に、一人っ子はおおらかでマイペースな性格の人たちが多いと言えるでしょう。
反面、競争心があまりないとも言えるでしょう。
3.甘えん坊である
兄弟がいる場合、両親の愛情や関心を自分だけに向ける事は難しいです。
入学式や授業参観などの学校行事がある場合には、自分だけを見に来てほしいとも言えません。
故に、下に弟妹がいる場合は、我慢したり、自分の意見を押し殺したりしないといけない場面が多々あります。
一方一人っ子の場合は、親の市場を独り占めにする事ができます。
一人だけですから、行事のためにいろいろと与えてもらったり奮発したりしてもらう事もあるので、もらえる事が当たり前となってしまいます。
なので、一人っ子の人は、甘えん坊である場合が多いです。
また、何も言わずに与えてもらっている環境が当たり前になってしまうと、逆に「言われないと欲しがらない」人になってします傾向にもあります。
「言わなくてもわかってもらえるだろう」という甘えが根底に出来上がってしまっているからです。
一人っ子は兄弟がいる人たちに比べて、人と何かを共有する事に慣れていない、マイペースである、また甘えたがりであると言えます。
一概に、一人っ子がいい、兄弟が多い方がいいとは言えませんが、育った環境が性格に大きく関係があると言えるでしょう。
しかし、子供本人にとってもどちらがいいと言えるようなものではありません。
例えば、兄弟がいる事で負けず嫌いの精神に火がつき、成果を残す人がいる一方で、
自分と兄弟を比較しすぎるあまりに自信を失ってしまう子もいるかもしれません。
ただ、その人の育った環境が多かれ少なかれ、個々人の性格の根底に関わっていると言えるでしょう。