たいへんに仲の良い関係にあることを、新婚夫婦にたとえて「蜜月関係」と呼ぶことがあります。
蜜月、つまりハネムーンのカップルのような親しい関係という意味です。
ここでは、そうした蜜月な関係にある人たちの特徴をご紹介します。
1.相手の欠点も長所に感じられる
蜜月な関係にある人たちは、相手のよいところばかりが目に入ります。
その点で、恋愛感情に似ている心理を持っているということができるでしょう。
相手の長所や美点に注目し、そのことによってお互いにお互いを高く評価しあうわけです。
もちろん人間である以上、欠点もあります。
例えば、「あの人はやさしい誠実な人柄だけど、
おっちょこちょいでイージーなミスが多い」というような評価をされている人がいるとしましょう。
その人と蜜月関係にある人は、「そのおっちょこちょいなところが大変人間的で、
憎めない魅力になっている」というように評価します。
おっちょこちょいという短所を、むしろ人間的な魅力ととらえるわけです。
このように、お互いの短所まで長所と評価し合うのが、蜜月な関係にある人たちの特徴ということができるでしょう。
2.ケンカを避ける
よく、「ケンカをするのは仲が良い証拠」という言い方をするでしょう。
いうまでもなく、ケンカをする人たちのすべてが仲が良いわけではありません。
仲が悪いためにケンカばかりしているケースもたくさんあります。
しかし、ある程度関係が深まると、親しい人間同士はたしかに気兼ねなくケンカができるようになるものでしょう。
その点、蜜月な関係にある人たちは、ケンカをしません。
ケンカになりそうな状況になったら、お互いに相手を気づかって、ケンカにならないようにするからです。
それは、なぜか。
つまり、蜜月関係というのは、まだ二人の関係がそれほど深化していないからです。
大変な仲良しではあるものの、まだ交際するようになってそれほど時間が経っていないために、
お互いに遠慮があるというのが、蜜月な関係にある人たちの特徴の一つです。
その遠慮のために、ケンカを避ける関係になっていると考えていいでしょう。
3.相手を信用している
そのように、関係がまだそれほど深まってはいないために、相手のすべてが見えているわけではありません。
交際が長くなると、相手のいろいろな面が見えてくるものですが、
蜜月関係にある二人は、そこまでの関係になっていないのです。
相手の嫌なところ、信用できないようなところにまだ気づいていないため、相手のことを全面的に信用します。
最初の項目で、相手の良いところばかり見ようとするという特徴を紹介しましたが、
相手を「嘘やいつわりのぜったいにない人だ」と評価し、それを信じて疑わないのが、
蜜月関係にある人たちの特徴と言っていいでしょう。
蜜月関係が終わると、急に関係が悪化し、「あんな人間だとは思わなかった。
見そこなった」というように、評価をまったく変えてしまうことが少なくありません。
蜜月関係の時の全幅の信頼がこわれたために、「見損なった」と思うのです。
4.身内意識が強い
蜜月な関係にある人たちには、お互いに身内意識が強いという特徴もあります。
家族のような気持ちで、相手のことを見ているのです。
ですから、相手のことを少しでも悪く言う人がいると、必死になって弁護しようとします。
例えば、蜜月関係にある人の悪口を人が口にしたとしましょう。
それを聞くと、黙ってはいられません。
その悪口がいかに間違っているか、蜜月関係にある人がいかにすばらしい人間であるかを必死になって訴えるのです。
家族を守るように、相手のことを守ろうとする意識が強く働くのが、蜜月な関係にある人たちの特徴ということになるでしょう。
蜜月な関係にある人たちの特徴を4つ紹介しました。
身近に上記のような関係にある人たちがいたら、それはまさしく「蜜月関係」ということになります。