一見、頼りになりそうに見えても、いざという時になると頼りにならない人がいます。
逆に、見た目はそうでなくても、ここぞという時に頼りになる人もいます。
ここでは、後者に注目して、いざとなると頼りになる人の内面的な特徴を見ていくことにしましょう。
1.責任感が強く安請け合いしない
頼りになりそうに見えても、実はそうではない人にありがちなのが、「安請け合いする」ということでしょう。
人から何か頼まれごとをすると、よく考えずに何でも「OK」してしまうタイプの人です。
こういう人は、請け合ったことを実行できないことが少なくありません。
もともと自分の力では処理不可能なことを引き受けてしまうのですから、そうなることは当然でしょう。
いざという時に頼りになる人は違います。
人からものを頼まれた時、それが自分の力で処理できるものかどうか、慎重に、真剣に考えてから判断します。
さらに、責任感が大変に強いために、一度引き受けたことは、何があっても遂行しようとします。
ですから、「引き受けたけど、できなかった」ということがほとんどありません。
依頼を引き受けるまでは慎重ですが、一度引き受けたら、その任務遂行のために全力をつくし、
それを成し遂げるのが、いざとなった時に頼りになる人の特徴ということになるでしょう。
2.人脈が豊富
どんなに優秀で有能な人でも、人間である以上、万能ではありません。
物事の処理能力には限界がありますし、得意分野もあれば不得意な分野もあるでしょう。
もし、自分の不得意な分野や、自分の処理能力を超えているようなことを依頼されたらどうするか。
安請け合いする人なら、よく考えずに引き受けてしまうでしょうが、普通の人なら依頼を断るでしょう。
頼りになる人も「自分には無理」と判断しますが、それだけでは終わらせません。
「そのことなら、あの人に頼んでみよう」という提案をすることができるのが、いざという時に頼りになる人です。
例えば、生活の中で何か大きなトラブルが起きて助けを求めた時、
「知り合いに優秀な弁護士がいるから、その人を紹介する」と言ってもらえれば、こんなに心強いことはないでしょう。
そのように、「その問題ならあの人が解決してくれる」というような人脈を豊富に持っているのが、
いざとなった時に頼りになる人の特徴です。
3.常に冷静で客観的思考ができる
例えば、職場内に思いもかけなかったような大トラブルが起きたとしましょう。
誰も想定できなかったような事態に直面すれば、多くの人は平常心でいられなくなるものです。
取り乱したりあわてたり、中にはパニック状態になる人もいるかもしれません。
そんな精神状態では、トラブルを処理することはむずかしいでしょう。
そんな時、職場内に冷静で平常心を失わない人、客観的に物事を把握し、分析し、
対応策を講じることができる人がいたとしたらどうでしょう。
ほかのメンバーは皆、その人のことを頼もしいと感じるに違いありません。
つまり、常に冷静で、どんな事態になっても客観的思考ができるのが、
いざとなった時に頼りになる人の大きな特徴です。
4.経験豊富
若くても頼りになる人もいれば、年齢が高くてもまったく頼りにならない人もいます。
しかし、やはり年齢が高く経験が豊富な人の方が、いざとなった時に頼りになるケースが多いという傾向はあります。
例えば、職場の同僚で、「入社2年目の新人」と「20年のキャリアを持つベテラン」の2人のうち、
どちらが頼りになるかを比べてみれば、当然、後者の方ということになるでしょう。
20年ものキャリアがあれば、それだけたくさんの経験をしていますし、
さまざまな困難やトラブルに直面してきてもいるでしょう。
そのような経験が、いざという時に生かされることが少なくありません。
もちろん、すべてのベテランが頼りになる存在と言うわけではありませんが、
経験豊富なことが、いざとなった時に頼りになる人の特徴ではあります。
人間はできれば人から頼りにされたいものです。
「年功を積む」というのも、頼りにされる人になるための一つの方法ではありますが、
たとえ、年功はまだ浅くても、自分で意識して努力することによって、
いざという時に頼りになる人間になることは可能です。