冷静沈着な人の頼りになる特徴5個

最終更新日:2016年11月8日

何が起こっても取り乱すことのない、ものごとに動じない人がいます。

大きなトラブルが起きてもパニックにならない冷静沈着な人は、他の人から尊敬され、頼りにされる存在と言っていいでしょう。

ここでは、そうした冷静沈着な人に焦点を当てて、どんな特徴があるのか見ていきましょう。

1.大きな目と広い視野を持っている

人間は、思いがけないトラブルが起きたり、きびしい状況に追い込まれると、どうしても視野が狭くなりがちです。

視野が狭くなると、その結果、事態を実体以上に大きなものととらえてしまいます。

客観的に見れば大した事態でもないのに、当事者本人は「大変なことが起きた」と認識するわけです。

そのように、いわば「おおげさな認識」を持つために動揺し、パニックになってしまうのが、ありがちな人間心理といっていいでしょう。

そうした心理を持つことがないのが冷静沈着な人です。

常に大きな目と広い視野をもってものごとを見ることができるため、

トラブルや不測の事態を、実態以上に大きく捉えるということがありません。

マイナスの事態や困った現状を、正確な大きさで把握することができます。

状況を正確に把握することができれば、正しい対処法を考えることもできるでしょう。

ですから、冷静さを失うことがないのです。

2.自制心が強く、感情を抑制できる

小さなことに動揺し、取り乱してしまう人に共通しているのが、「感情表現が激しい」ということです。

人間は、悲しいから泣くというだけでなく、泣いているうちにますます悲しい気持ちになるという心理を持っています。

感情が表情にあらわれるだけでなく、表情が感情に影響を与えるのが、人間心理と言っていいでしょう。

ですから、何かマイナスの感情がわいた時、その感情をストレートに表現し、怒ったり泣いたり悲しんだりすると、

その表現に自分の心が引きずられ、マイナスの感情がますます大きくなってしまいます。

そういうことにならないよう、感情を抑制できる強い自制心を持っているのが、冷静沈着な人の特徴と言うことができるでしょう。

マイナスの感情がわいた時でも、自分の心の中でその感情をコントロールし、

表に出さないために、冷静でいられるというわけです。

3.常にリスクを想定して行動する

「思いがけないこと」が起こるからこそ、人は時として取り乱し、パニックを起こすと考えていいでしょう。

「思っていた通りのこと」であれば、その必要はないわけです。

冷静沈着な人は、そのことを良く知っていますから、何をするにしても「起こるかもしれない良くないこと」を想像します。

もし、そのことが実際に起こっても、「思っていたこと」であり「想定内のこと」であるのですから、慌てる必要はありません。

リスクの想定をしているために、常に冷静でいられるわけです。

4.急いで判断しようとしない

冷静沈着な人には、ものごとを判断するときに決して急がないという特徴があります。

何かトラブルが起きたとしましょう。

それに対処しなくてはいけない場合、どんなふうに対処するか、どんな対処方法を選ぶかを判断する必要が生じます。

その時、「急いで判断しよう。

早く答えを出そう」と考えると、どうしても焦ってしまい、結果、パニックを起こしやすくなると言っていいでしょう。

その点、冷静沈着な人は、より正しい対処法を考えるための判断の時間を、必要なだけ取ることができます。

急がないからパニックにならないのが、冷静沈着な人です。

5.あきらめることができる

どんなに判断力の優れた人でも、どんなに経験豊かな人でも、対処不可能な事態に陥ることはありえるでしょう。

そんな時、ふつうの人は、「何とかしなければ」と精神的にもがきます。

しかし、もがけばもがくほど、事態は悪化しかねません。

事態が悪化すれば、さらに焦り、パニックになってしまうばかりです。

冷静沈着な人は、違います。

「これは対処できない」と判断したら、そこであっさりギブアップすることができます。

ギブアップしてあきらめてしまえば、精神的負担はその段階でなくなり、パニックになることはありません。

以上、常に冷静沈着な人の特徴を、ここでは5種類取り上げ、説明してきました。

誰でも簡単になれるわけではありませんが、意識の持ち方や努力によって、

冷静沈着な人に近づくことは、誰にでもできます。

参考になさってください。