話が相手にうまく伝わらない人、人と会話をするのが苦手な人が少なくありません。
そうした自覚のある人は「どうして自分はうまく話ができないのだろう」と悩むこともあるでしょう。
ここでは、話下手な人に注目し、どんな特徴を持っているのか見ていくことにしましょう。
1.話が頭の中で整理できていない
話下手な人にありがちなのが、話があちこちに飛んだり、いきつ戻りつしてしまうために、相手に話が伝わらないということです。
どうしてそういうことになってしまうのか。
それは、頭の中で話そうと思っている内容が整理できていないからです。
例えば、何かの出来事があって、それを人に伝えるとしましょう。
「昨日おいしいパスタを食べた」という程度のシンプルな内容であれば、さすがに頭の中で整理されていますから、
内容はストレートに伝わります。
しかし、ちょっと複雑な内容になると、それが頭の中でごちゃごちゃになっているため、人に話が伝わりません。
よく「5W1H」とか「5W2H」というのが、話を整理するためのポイントと言われますが、それがきちんと把握できていないのです。
そのため「それはいつのことなのか」「誰とそれをしたのか」「どうしてそうしたのか」というようなことが相手に理解してもらえないのが、
話下手な人の特徴ということになるでしょう。
2.相手の反応を気にしすぎる
複数の人の前で話をする時、聞いている人の反応を気にしすぎるために、話がうまく伝わらないということもあります。
上記のように内容を頭の中で整理しながら話すためには、それだけの集中力がなければなりません。
自分が話そうとしていることに集中し、常に整理しながら話していけるのが、話し上手な人です。
話下手な人はその集中力に欠けています。
その理由は、相手の反応を気にしすぎること。
「自分の話に興味をもってくれているかな」とか「この話、つまらないのではないか」
「話はちゃんと理解されているか」など、話をしている相手の反応や表情を気にするあまり、
肝心の話がおろそかになってしまうというのが、話下手な人の特徴の一つです。
3.せっかちで話を省略してしまう
せっかちな性格なために、話下手になってしまうというケースもめずらしくありません。
せっかちな人は話をしている時、話を先へ先へと進めたがります。
ふつうの人が5分かけて話すような内容のことを2分で伝えようとするのがせっかちな人の話の癖です。
そのため、話はどうしても粗くなり、きちんと伝えないと相手が理解できないようなポイントを省略してしまいます。
話を端折ってしまうために、話がうまく伝わらないわけですが、このケースの話下手な人は、
前項とは逆に、相手の反応を気にしないという特徴もあります。
相手が首をかしげて「わからない」というような表情をしていても、それには気づかず、
一人で話をどんどん進めてしまうのが、せっかちなために話下手になる人の特徴と言っていいでしょう。
4.人の話をきちんと聞かない
「話し上手な人は聞き上手」という言葉を耳にすることがあるでしょう。
人の話を聞くのがうまい人は話が上手です。
話下手な人はその逆です。
話をするのが下手という以前に、人の話を聞くことが下手です。
相手の話をきちんと聞いて理解することができなければ、うまく会話することはできません。
人の話をいいかげんに聞き流したり、自分が話すことばかりを考えているために聞くことをおろそかにしてしまうのが、
このタイプの話下手な人と言うことになります。
5.話に対する苦手意識が強い
話下手な人の多くは、「自分は話下手、話すことが苦手」という自覚を持っているものです。
その自覚が強すぎると、「自分にはうまく話をすることができない」という意識が生まれ、
その意識がますます話下手にしてしまうことが少なくありません。
ネガティブな考え方になった結果、よりネガティブな結果を生むという、いわば負のスパイラルに陥ってしまいます。
話下手であるという自覚を持つことで、話上手になるための努力をするのは大いに結構ですが、
努力に結びつけず、ただ劣等感を抱いているだけでは、話下手を改善することはできません。
いかがでしたか。
話下手な人について、どうして話がうまくできないのかを知るために、その特徴を紹介しました。
大切なのは、その自覚を持ったなら、努力して改善することです。
自覚のある方は参考になさってください。