自分がおかれている状況にあわせ、起こっているトラブルやアクシデント、
クレームなどの問題に臨機応変に対処して、上手に処理をすることができる人がいます。
ここでは、そのような対応力のある人に注目し、どういう特徴があるのか、
どうして物事にうまく対応できるのか見ていくことにしましょう。
1.常にさまざまリスクや起こりうることを想定して事に当たっている
何かトラブルやアクシデントが起きた時、事前にそれを想定してあれば、あわててしまうことはありません。
例えば、対人的な仕事をする場合、「もしかすると、購買したお客さんから、
この商品のこの点についてクレームが来るかもしれない」という想定をしていたとしましょう。
「その場合は、このように対応しよう」と考えておくわけです。
そうした想定と対処法を考えてあれば、実際にそのクレームが起きた時、
あわてることなく、適切な対応ができることでしょう。
それは何も仕事に限ったことではありません。
例えば、休日にドライブをする時でも、起こるかもしれない渋滞を想定し、
その時の対処の仕方を考えておけば、実際に渋滞に巻き込まれても、適切な対処をすることができるわけです。
つまり、どんなことを行うにしても、常に事前に起こりうるトラブルやリスクを想定し、
対処法を考えておくというのが、対応力の高い人の特徴ということになるでしょう。
2.気持ちに余裕がある
対応力の劣る人にありがちなのが、トラブルやアクシデントが起こった時、
すぐにパニックになってしまうということです。
例えば、顧客から何かのクレームを受けた時、
相手の剣幕に恐れをなしてしまい、パニック状態になったのでは、とうてい上手な対応をすることはできません。
不測の事態に対応するために欠かせないのが、冷静さです。
どんな状況になっても、取り乱すことなく、落ち着いた心理状態でいらられば、正しく効果的な対処ができるわけです。
困った事態に直面しても、落ち着きを失わないこと、
気持ちに常に余裕があることが、対応力の高い人の心理的特徴の一つです。
小心な人よりも、おおらかな性格の人の方が、高い対応力を身に着けやすいということができるでしょう。
3.人の気持ちを読み取ることができる
対人的な問題が起こった場合、それをうまく処理するためには、
相手の気持ちを正しく把握する必要があるでしょう。
例えば、仕事で客からクレームを受けたとしましょう。
その際、相手が不快な思いをしていることは言うまでもありません。
しかし、その不快感のレベルはどの程度のものなのかによって、対応の仕方も変わってくるでしょう。
不快には感じているけれど、冷静に話ができる状態の場合と、
怒り心頭に発した状態で、冷静さを失っている場合とでは、違う対処をした方がうまくいくはずです。
また、相手がどうしてほしいと思っているのかを正確に把握できれば、
その希望を叶えることで、トラブル処理がしやすくなるに違いありません。
つまり、対応力が高い人には、
人の気持ちを正確に読み取ることができるという特徴があるということになるでしょう。
4.コミュニケーション能力が高い
同じように、対人的なトラブルなどに対応する際、必要になるのがコミュニケーション能力です。
問題が起こった相手に対処するには、言葉による意思の疎通を図らなければなりません。
相手の気持ちや要求していることをきちんと聞き、正しく把握し、
こちらの対応の仕方を、相手が不快に感じることのないような言葉づかいで説明する必要があります。
人と上手に意思の疎通を図ることができるだけの、
高いコミュニケーション能力を持っていることが、対応力にすぐれた人の特徴です。
不測の事態が起こった時などに、その問題や状況に適切に対処することができる人について、
ここでは4つの主な特徴を紹介しました。
「自分もぜひ対応力が高い人になりたい」と思っている方は、参考になさってください。