非常に欲が深いことを貪欲と言います。
つまり、もともとはあまり良い意味ではありません。
しかし、「彼を見習って、もっと貪欲になってほしい」というような言い方をする場合、
そこにはポジティブなニュアンスがあると考えていいでしょう。
ここでは、貪欲な人に注目し、どんな特徴があるのかご紹介します。
1.向上心が大変に強い
多くの人はより自分を高めたいという欲求を持っているものですが、
そうした向上心が人一倍強いのが、貪欲な人の大きな特徴でしょう。
先ほど示した「彼を見習って、もっと貪欲になってほしい」という例文にも、
「彼のように強い向上心を持ってほしい」というニュアンスが含まれていると考えられます。
例えば、自分で何か大きな目標を設定したとしましょう。
簡単には達成できないような目標であれば、それを達成した時、大きな満足感を得るものです。
そして、その満足感のために、さらに上をめざそう、さらなる目標を作ろうとはしないケースが少なくないでしょう。
それに対し、貪欲な人はそれで満足はしません。
どんなに大きな目標を達成したとしても、それだけでは飽き足らず、より高みを目指す人、
さらなる目標を設定して前進し続ける人が、貪欲な人です。
「彼のように貪欲に」というセリフは、会社の上司が部下に言うことが多いものですが、
そこには、「彼のように強い向上心を持って仕事の成果をあげてほしい」という思いが込められているわけです。
2.好奇心旺盛
貪欲の文例には、「彼は貪欲に知識を吸収した」というものもあります。
これも、ポジティブな意味で使われる「貪欲」の文例と言っていいでしょう。
そうした貪欲さの背景には、旺盛な好奇心があります。
さまざまなことに興味を示すからこそ、それらのことに関する知識を得たいと思うわけですし、
その好奇心が、実際に豊富な知識を蓄えることにつながるわけです。
例えば、出世などの目的のために勉強して知識を増やすということは、誰にでもあるでしょう。
貪欲な人はそうした目的意識が強いため、人よりも多くの知識を持つことができます。
しかし、そうした目的とは別に、旺盛な好奇心から知識をえようとすることが、
ふつうの人よりも多いのが、貪欲な人の特徴ということになるでしょう。
3.努力家
誰しも、目的や目標のために努力をするものですが、人一倍努力家というのも、貪欲な人の特徴です。
ふつうの人なら、「これくらいがんばれば合格点だろう」という自己評価をするところを、
「まだまだ足りない」と考えるのが、貪欲の人です。
例えば、会社でいっしょうけん命に仕事をすれば、
休日は仕事のことを忘れて骨休めしたり、リフレッシュするという人が多いでしょう。
それに対し、貪欲な人は、休日も仕事のためにプラスになるような勉強をしようとします。
人はしないような努力をすることが苦にならないこと、努力することが生きがいに感じられることが、
貪欲な人の特徴ということになるでしょう。
4.自己中心的なところもある
貪欲な人は、「自分を高めたい」とか、「もっと大きなものを手に入れたい」という欲求が強く、
そのために最大限の努力をします。
そこにあるのは、自分の欲求に対する、大変に強い意識と言っていいでしょう。
そのため、ほかの人に対する配慮を欠いてしまうことが少なくありません。
さらに言うと、自分の欲求を満たすために、他の人を利用することもありますし、
人の不利益になることをするケースもしばしばあります。
つまり、貪欲な人には、人に対する思いやりに欠けた、自己中心的なところがあります。
貪欲な人について、どんな特徴があるのか、ここでは主に人間性や心理面に関する4つの特徴を紹介しました。
貪欲な人を理解するための参考にしてください。