人間にはプラス思考の傾向が強い人と、その反対のマイナス思考が強い人がいます。
プラス思考の人にはメリットが多く、反対の人にはデメリットが多いと言っていいでしょう。
ここでは、プラス思考な人に見られる特徴について、具体例をあげながらお話しします。
1.「まだこれだけある」という意識を持っている
例えば、手持ちのお金が1万円あって、次の給料日までその1万円で過ごすことになったとしましょう。
「もう1万円しかない。どうやって給料日まで過ごしたらいいんだろうか。そもそも、そんなことは不可能なのでは?」と
頭を抱えてしまうのが、マイナス思考な人。
プラス思考な人は「まだ、1万円もある。これだけ残っていれば、給料日まで十分に過ごせる。
これで過ごせるように工夫しさえすればいいのだ」と考えます。
プラス思考の人が単なる楽天家という違うのは、「給料日まで工夫して過ごしていこう」と考える点です。
楽天家は「まあ、なんとかなるだろう」と他力本願的に考えるのに対して、「自力でなんとかしよう」とするところに、
プラス思考な人の最大の特徴があると言っていいでしょう。
2.「もうこれだけできた」と自己評価する
仕事にしろ勉強にしろ、自分が努力した成果について、「もうこれだけできた」と評価するのが、プラス思考な人の特徴です。
悲観的なタイプの人は「まだこれしかできていない」という認識の仕方をしてしまうでしょう。
そうすると、どうしても焦燥感が生まれて、ミスが起こりがちになります。
ミスが起これば、仕事や勉強のペースはさらに遅くなるわけです。
その点、プラス思考の人は、現時点の成果について前向きにとらえますから、「よし、この調子でがんばろう」と
意欲的に、落ち着いて取り組むことができます。
そのため、成果が着実に積み重ねられていくことになります。
3.迷ったら、やる
人間は常に選択をしながら生きていると言っていいでしょう。
「AにするかBにするか」あるいは「やるかやらないか」について考え、そのどちらかを選択するわけです。
そうした問いのうち「やるかやらないか」で迷った場合、「やる」という判断をするのが、プラス思考の人の特徴の一つです。
迷うということは、「やる」「やらない」のどちらにも選択の余地があるということ。
「どう考えてもやらない(orやった)方がいい」と判断するような事案については、そもそも判断に迷う必要はありません。
どちらにも選択の余地がある場合、プラス思考の人は「やる」をチョイスします。
「やって失敗したほうが、やらないで後悔するよりも自分にとってプラスになる」という判断をするからです。
4.自分自身のファン
あまり指摘されることのない、プラス思考な人の特徴を一つ紹介しましょう。
それは、「自分自身のファンである」ということです。
「特定のタレントやスポーツ選手、有名人の熱烈なファンだ」という人は多いでしょう。
ファンというものは、その相手に対して、無条件で肯定し、応援するものです。
そこには損得勘定は介在しません。
プラス思考な人は、自分に対して、そのようなファン心理を抱いています。
ですから、どんな状況に立たされても、一貫して自分をサポートし、応援し、励まします。
状況が厳しくなればなるほど、より一層強くサポートすることができます。
こういう心理を持っているからこそ、たとえ大きな失敗をしたとしても、「がんばれ」と自分を応援し、
力強く前進していくことができると言っていいでしょう。
5.必要時以外は人と自分を比較しない
プラス思考な人は、自立心が強いので、必要以上に自分と人を比較することはありません。
「人は人、自分は自分」と、堂々と胸を張って生きていくことができるわけです。
人と自分を比較するのは、ライバルや目標にする人を設定することによって、自分を成長させようとする場合です。
「あの人には負けたくない」とか「あの人みたいになりたい」というモチベーションをもって自分を高める場合にのみ、
人を意識し、自分と比べるわけです。
今回はプラス思考な人の代表的な特徴を5つ紹介してきました。
「プラス思考になりたい」と思う方は、ぜひ参考にして、自己改革、自己成長に役立ててください。