「我慢」というのは、人間の美徳の一つです。
特に日本人は昔から、我慢強いことを美徳として高く評価してきた国民と言っていいでしょう。
けれど、実際にはなかなか我慢強くはなれないもの。
ここでは、我慢強い人にはどんな特徴があるのかご紹介します。
1.ポーカーフェイスで、マイナスの感情を人に見せない
我慢強い人には、マイナスの感情を人に見せず、平静を装うことができるという特徴があります。
喜怒哀楽はもちろんありますし、感情が揺れ動くこともあります。
しかし、それをストレートに表に出すということはありません。
心の中がいかに動揺していようとも、辛い思いをしていても、それを押し殺し、
人にはつらい顔を見せないのが、我慢強い人です。
喜びや嬉しさは、ストレートに表現することはあっても、マイナスの感情、
つまり、怒りや悲しみ、憎しみなどの感情については、できるだけ人に悟られまいとし、
実際に悟られないのが、我慢強い人と言っていいでしょう。
そのため、多くの人が口にしてしまいがちなグチを言うこともありません。
また、痛みに関しても同様に平静を装います。
ケガや病気をしたときの痛みや辛さも押し殺し、人に見せないようにします。
2.感情をコントロールできる
意識的に感情を押し殺すことができるだけではありません。
感情そのものをコントロールする能力を持っているのが、我慢強い人というものです。
人間ですから、怒りを覚えることも当然あるでしょう。
泣きたくなるほど辛く悲しいこともあるはずです。
しかし、そうした怒りや悲しみなどの感情を、自分でコントロールして、自分の中で希薄にすることができます。
前項は、そうした感情を人に見せないという特徴でしたが、
同時に、マイナスの感情を自分でコントロールして、消化してしまうことができるのが、我慢強い人と言っていいでしょう。
つまり、怒りや悲しみなどの感情そのものを、自分の中で小さくし、薄めることができます。
3.ストレス耐性が高い
ストレスをまったく感じない人間はいません。
誰でも、何かしらかのストレスを感じながら生きているものです。
ただし、そのストレスに対する耐性は人によって違います。
ストレス耐性が低いために、小さなことでも大きなストレスを感じ、
それを溜め込んでしまい、精神的に参ってしまう人が少なくありません。
その点、我慢強い人は、ストレスと上手につきあい、上手に解消することができます。
自分でうまくストレスを解消することができるために、ストレスに負けることがなく、
結果として「我慢強い人」という評価を得るという言い方もできるでしょう。
4.目的意識がしっかりしている
仕事でも勉強でも、弱音を吐かずに長く続けることができるのが、
我慢強い人ですが、その原動力になっているのが、明確な目的意識です。
自分の仕事、自分がやっている勉強の目的は何か、
自分はなんでこの仕事や勉強をしているのかということを、明確に把握しています。
その目的がはっきりわかっているからこそ、少々のことで弱音を吐いたりしません。
辛いとき、苦しい時も、「自分にはこの目的がある。
だから、負けないでがんばる」というモチベーションを保つことができます。
5.自分ならできるという自負心がある
弱音を吐かずに苦しい状況に対峙し、それを乗り越えることができる背景には、「自信」があります。
困難に直面しても、「自分ならきっと乗り越えられる。
自分なら、できる」と、自分を信じることができます。
我慢強い人は、これまでの人生で、いくつもの困難に出会い、それに立ち向かって乗り越えてきたという経験があります。
そうした成功体験が自信になり、「今度もきっと乗り越えられる」と考えることができるわけです。
こうした自負心を持っているのが、我慢強い人の大きな特徴と言っていいでしょう。
我慢強い人の特徴を5種類取り上げ、紹介しました。
我慢強さというのは、もって生まれた性格であるだけでなく、経験から身に着くケースも少なくありません。
「自分も我慢強い人間になりたい」という意識を持つことによって、誰にでも身に着けられる属性と言ってもいいでしょう。
ぜひ、参考になさってください。