多くの人から信頼され尊敬される人は、「人望が厚い人」と呼ばれます。
他者からの評価が極めて高い人ということになりますが、では、どういう特徴を持っている人が、そう呼ばれるのか。
共通する特徴を見ていきましょう。
【特徴・方法】
1.約束をきっちり守る
人から信頼を得るために何よりも大切なのは、約束を守るということでしょう。
人と交わした約束をいいかげんに考えていて、簡単に約束を破ってしまうような人に、信頼を寄せることはできません。
ですから、人望が厚い人に共通する特徴として、第一にあげるべきなのが、「約束をきっちり守る」ということになります。
どんなに小さな約束でも忘れることなく守るには、記憶力もよくなければなりません。
また、「人と交わした約束」という情報をきちんと管理する能力も必要になるでしょう。
そうした能力を備えていて、約束を遂行できるのが、人望が厚い人ということになります。
2.自分の任務を果たす責任感と実力を備えている
自分のすべきことを遂行し、与えられた役割をきちんと果たすことができるのも、人から信頼されるために欠かせない要素です。
例えば、人間的にどんなにすばらしい人でも、仕事が全くできず、任務を果たすことができなければ、職場内での人望を集めることは不可能です。
厚い人望を得るためには、「自分の任務や役割を果たす」という強い責任感を持っていると同時に、それを実行できるだけの実力を備えていなければなりません。
実力を伴わない場合は、単なる「いい人」という評価しか得られないのです。
これは、仕事のシーン以外でも同様です。
責任感が強いだけでなく、実際に責任を果たせるだけの実力がなければ、人望が厚い人にはなれません。
3.失敗をしたとき、自分の過ちを素直に認めることができる
人望がない人に共通しているのは、「すぐに言い訳をする」という特徴です。
自分のミスで相手に迷惑をかけたり、ルール違反をして人から責められたときに、必死に言い訳をするような人が、人から尊敬されるはずがないでしょう。
人望が厚い人は、それとはまったく逆です。
自分の失敗について、言い訳を一切しないで過ちをみとめ、素直に頭を下げることができます。
そして、真摯に反省することができますから、自然にミスや失敗の回数は減っていきます。
ミスが少なくなるのですから、ますます人望が厚くなると考えていいでしょう。
4.人の悪口をぜったいに言わない
人の悪口を言う人も、信頼を得ることは不可能です。
ありがちなのが、そこにいない人のことを話題にして、その人のマイナス面に触れること。
誰しもやってしまいがちですが、その悪口を聞かされる相手は、「自分のことも同じように悪く言われているのだろう」と考えます。
そんな人に信頼をおくことはできないでしょう。
絶対に悪口を言わない人、たとえ、ほかの人が悪口を言ってたとしても、それに同調することのない人が、人望を集めることができます。
5.誰に対してもフラットに接することができる
「上の人には媚びへつらい、下の人には高飛車に出る」というようなタイプの人は、どこにでもいるでしょう。
要するに、相手によって接し方をがらりと変える人です。
こういう人は、自分の損得だけを考えて人と付き合いますから、人から尊敬されることはありえません。
相手と自分の関係性がどうであれ、人間同士として、誰とも同じように接することができる人、相手が誰でもフラットな対応ができる人こそが、人望を集めることができます。
6.自分の損得を考えず、人のためになることができる
自分よりも人のことを優先できるのも、人望が厚い人の特徴の一つです。
普通の人は、どうしても自分の損得を考え、その枠の中で、人のためになることをします。
しかし、人望が厚い人は、自分の損得を考えないで相手のためになることができます。
いわゆる自己犠牲の精神を持っているのが、人望が厚い人の共通点ということができるでしょう。
今回は人望が厚い人について、主な特徴を6つご説明しました。
おわかりのように、何か特殊な能力がある人や、際立ったカリスマ性を持っている人が、イコール「人望が厚い人」というわけではありません。
誰でも、「そうありたい」という意識を強く持つことによってなり得るのが、人望が厚い人ということになるでしょう。