人間は誰しも自分で自分を管理する能力を備えているものです。
しかし、その能力の高低は人によってかなりの個人差があると言っていいでしょう。
ここでは特に「自己管理能力が高い」と評価される人について、その特徴を紹介します。
1.健康に対する意識が高い
自己管理の中でも、誰もがある程度気にするのが「健康管理」です。
自分の健康には全く関心がなく、病気になっても別にかまわないと思っている人は、ほとんどいないでしょう。
特別意識はしなくても、誰でも少しは、体の管理を日常的にしているものです。
自己管理能力が高い人は、そうした日常的な健康管理に人一倍気を使います。
食生活はもとより、睡眠や入浴、運動などの生活習慣についても、「どうしたらより健康になれるか。
健康を維持できるか」を考えて、それを実践することができます。
ですから、当然、自己管理能力低い人に比べて。
病気になる率はずっと低くなります。
もちろん、いくら健康管理しても避けられない突発的な病気はあるでしょう。
しかし、基本的に健康体で、めったに病気にならないのが、自己管理能力の高い人の特徴です。
2.人からの誘いをはっきり断ることができる
自己管理能力の高い人は、自分のためにマイナスになるようなことは、できるだけ排除しようとします。
例えば、会社の飲み会に誘われたとしましょう。
お酒が嫌いではなく、みんなでわいわいやる飲み会は好きという人でも、前夜も飲んだことを考え、
今日はセーブしておいた方がいいなと判断したら、「今日はやめておく」と、はっきり断ることができます。
こうしたケースでは、ついつい誘いに乗ってしまうのがふつうでしょう。
しかし、そこをきちんと冷静に判断し、自分のためにならないことは決して選択しないのが、自己管理能力の高い人の大きな特徴と言うことになります。
3.休日も生活のリズムを崩さない
自己管理能力の高い人と低い人の差が大きく表れるのが、休日の過ごし方と言っていいでしょう。
能力の低い人は、休日を何となくだらだら過ごしてしまいがち。
最も顕著なのが「朝寝坊」です。
普段の寝不足を解消しようとして、いつもより何時間も遅くまで寝てしまう人が少なくないでしょう。
しかし、管理能力が高い人は、そういう自堕落な休日の過ごし方はしません。
そんなことをすると、生活のペースが乱れ、リズムが崩れてしまうことを知っているからです。
ですから、休日もできるだけ普段のペースやリズムを変えないようにし、時間と健康をしっかり管理します。
4.計画的にお金を使う
金銭感覚に関してもきっちりしています。
ほしいものがあっても、それがある程度の金額の場合は、衝動的に買ってしまうことはしません。
現在の自分の経済状態や、収入のめどを考慮したうえで、買うかどうするか判断します。
日常的な買い物、例えば食料品などをスーパーに買いに行くときも、ある程度の計画を立てます。
「今日は2千円まで」と決めるなどして、無駄な出費を避けるのです。
自己管理能力の高い人は、ですから節約意識が高いケースが多いのです。
それは、倹約家だからというより、「お金をきちんと管理する」という意識の表れと考えたほうが正しいでしょう。
5.自分に厳しい
自分に厳しいのも、自己管理能力の高い人の特徴の一つです。
人間ですから、どんなに高い意識や能力を持っていても、時には間違った選択をすることもあるでしょう。
先ほどの例でいえば、会社の同僚から誘われて、つい飲み会に参加してしまう、というようなケースです。
その飲み会で、少々飲みすぎてしまったとします。
翌日になって、「昨夜はちょっと飲みすぎたな。でも、楽しかったし、まあ、いいや」と感がえる人が多いでしょう。
しかし、自己管理能力の高い人は、「まあ、いいや」とは思いません。
「二度と同じ間違いを繰り返さないようにしよう」と、強く自分を戒めるのです。
今回は自己管理能力の高い人の特徴を紹介しました。
「自分にもあてはまる」という項目もあったかもしれません。
より高い自己管理能力を身に着けるための参考してみてはいかがでしょうか。