思慮深い人の慎重な特徴5個

最終更新日:2016年4月5日

仕事でより大きな成果をあげたり、良い人間関係を作ったりするためには、思慮深さを持つことが必要です。

多くの人がそうありたいと思う「思慮深い人」にはどんな特徴があるのか、見ていきましょう。

1.慎重に考え、慎重に行動する

思慮の浅い人は、ものごとを深く考えることなく、簡単に判断して、すぐに行動に移してしまいます。

そのため、行動開始してから、判断の間違いに気づくことも少なくありません。

浅慮の人の言動は、「速いけれど下手」、つまり拙速になりがちです。

思慮深い人は、それと正反対です。

物事を深く考えるという特徴があり、難しい問題や大きなテーマになればなるほど、慎重に考え、慎重に判断し、慎重に行動に移すのです。

したがって、どうしても判断を下すまでの時間が多くかかってしまい、行動を開始するのが遅れる傾向があります。

しかし、深い思考の末に下した判断ですので、その正解率は極めて高くなります。

そのため、浅慮の人に比べて、結果として早くゴールしたり、大きな成果を得ることができます。

拙速とは正反対の「巧遅」が、思慮深い人の特徴ということになるでしょう。

2.自分と人との関係を意識し、考慮する

自分のことばかりを考えるのは、思慮の浅い人がすることです。

思慮の深い人は、常に「自分と人との関係」を意識しています。

何か1つの行動をする際、その行動が周囲の人にどういう影響を及ぼすか、その行動が人からどう評価されるか、人

はどう感じるのかを常に考えながら行動をするのが、思慮深い人と言っていいでしょう。

人間どうしても自分の好みや感情にとらわれた言動をしがちです。

思慮深い人にももちろん感情はありますが、自分以外の人との関係性を考慮した上で、好みや感情をコントロールすることができます。

3.常に先のことを考える

いつでも、先のことを考えているのも、思慮深い人の大きな特徴と言っていいでしょう。

何かを判断する際に、現時点でのプラスマイナスだけでなく、将来的なプラスマイナスも考慮しながら判断します。

ですから、一見よさそうなことでも、最終的にマイナスの影響の方が大きくなりそうなことには手を出しません。

お金の使い方に関しても同様ですから、衝動買いをしたり、借金するような経済状態になることはありません。

ある物を「ほしい」と思ったとき、迷わずそれを購入すれば、今は満足できるでしょう。

しかし、買ってしまってから後悔することも大いにありえます。

その後悔を現時点で想定できるのが、思慮深い人です。

4.TPOをわきまえて行動できる

どんな状況でも同じ思考や行動をするのは、真の意味での思慮深い人とは言えません。

本当に思慮の深い人は、TPOに合わせた思考や言動ができます。

感覚的に場の空気を読むのがうまいというのではありません。

常にTPOをわきまえ、その場の雰囲気や状況を正確に把握した上で、最もふさわしい言動をするのが、思慮深い人と言っていいでしょう。

5.口数が少ない

思いついたことをすぐに口に出してしまうことが少ないのも、思慮深い人の共通点と言っていいでしょう。

もちろん、親しい友人や家族と会話しているときには、軽口を言うこともあります。

しかし、それは特定の人を相手にしたときに限定されることです。

公の場などでは、発言にも十分気を使いますから、自然に口数は少なくなります。

持ち前の慎重な性格からそうなるわけですが、同時に「口は災いの門」であるということをしっかり認識しているために、言葉を選んで発言します。

今回は、思慮深い人について共通する特徴を5つ紹介しました。

「頭がいい人」には、ひらめき型や頭の回転が速いタイプなどもありますが、思慮深い人はそれらとは反対のタイプの「頭のいい人」です。

天才型ではなく、秀才型と言っていいでしょう。

それだけに、努力次第で、誰もが「思慮深い人」になれる可能性があります。