ものごとの本質や真相などを、直観力で把握する能力に秀でた人がいます。
たまたま山カンが当たるということは誰にでもあるでしょうが、
ここでは、日頃から勘が鋭い人について、
どんな特徴があるのか見ていくことにしましょう。
1.観察力がある
勘が鋭い人は、特殊な超能力を持っているわけではありません。
超能力によるのではなく、真相や本質などを見抜くことができるのが、勘が鋭い人です。
それを可能にしているのが、「観察力」です。
「女の第六感」という表現を耳にすることがあるでしょう。
女性には男性にはない直感があって、
例えばパートナーや恋人の隠しごと見抜くことができるというような意味で使われる言葉です。
どうして、女性には男性にはない「第六感」があるのか。
それは女性の方が男性よりも観察力が優れている傾向があるからです。
観察力があるため、相手の小さな変化にすばやく気づくことができます。
相手が普段とはちがう表情を見せたり、いつもとは違う言動をした場合、
それをしっかり観察することで、相手の心の中の変化を知ることができます。
もちろん、観察力に優れた男性も少なくありません。
性別を問わず、感度の高いアンテナを持っていて、細かい観察を常にすることができるというのが、
勘が鋭い人の大きな特徴ということになるでしょう。
2.推理力がある
観察力が秀でているだけでは、鋭い感を働かせることはできません。
例えば、パートナーの小さな変化に気がついたとしましょう。
しかし、それに気づいただけでは、パートナーの心の中にどんな変化が起きているか、
正確に把握することはできません。
その変化に加え、さまざまな要素、パートナーの言動に関するいくつかの情報を組み合わせることによって、
その真相を突き止めることができるのが、勘が鋭い人です。
それを可能にするために不可欠なのが、推理力です。
推理小説やドラマで、探偵や刑事が鋭い感を働かせて犯人を見つけるというシーンがありますが、
それは山カンで言い当てているわけではありません。
もちろん、時には直観に頼ることもあるでしょうか、真相を究明するためには、どうしても優れた推理力が必要です。
観察によって得た情報をもとに、論理的な推理ができるのが、勘が鋭い人ということになるでしょう。
3.先入観を持たない
「決めつけない」というのも、勘が鋭い人のと大きな特徴です。
説明した通り、鋭い観察力で手に入れた情報から推理して真相を突き止めるわけですが、
その推理をする際に、よけいな先入観があっては、正しい結論を得ることはできません。
例えば、パートナーの変化から、浮気を疑ったとしましょう。
その場合、最初から「浮気をしているのにちがいない」と決めつけてしまうと、ほかの推理は成り立たなくなります。
実は仕事のことで大きな悩みを抱えていて、それがいつもとはちがう様子につながっているということもあるでしょう。
つまり、先入観は真相を知るうえで、邪魔になることがあります。
勘が鋭い人は、そうした先入観を持ちません。
あくまでも冷静に、客観的に情報を整理して、推論し、真相に迫ることができるのが、
勘が鋭い人の特徴ということになるでしょう。
4.経験が豊か
すべての勘が鋭い人に当てはまるわけではありませんが、
経験が豊富な人の方が、鋭い勘を持ちやすくなります。
例えば、新入社員が仕事のことで悩みを感じ、「会社を辞めたい」と思っているとしましょう。
思っていながら、誰にも打ち明けられないでいるわけです。
その新人の悩める胸の内を知ることができるのは、若い同僚社員よりも、
経験豊富なベテラン社員やマネジメントスタッフと考えていいでしょう。
彼らはこれまで、多くの新人を見てきたために、
その様子から「辞めたいと思っているのでは?」と感じることができます。
勘が鋭い人の4つの特徴を紹介しました。
まとめると、「直観力と推理力があり、先入観を持たず客観的に推論でき、経験豊富」ということになります。
繰り返しますが、経験豊富というのはすべての勘が鋭い人に当てはまるわけではありませんが、
他の3つは鋭い勘を持つために必要な要素を考えていいでしょう。