競争心が強く、何事も人に負けたくないと思う負けず嫌いな人がいます。
「自分もああなりたい」と、負けず嫌いな人に憧れている人も少なくないでしょう。
では、負けず嫌いな性格の人にはどんな特徴があるのか、具体的に見ていきましょう。
1.「負け」をバネに成長することができる
負けることが大嫌いなのですから、負けず嫌いな人はそうでない人に比べて、負けた時のショックはずっと大きなものになります。
ふつうの人なら「勝つことも負けることもあるのだから、まあ、仕方がない」とあきらめられるような「負け」でも、
負けず嫌いな人はあきらめることができません。
負けたことに大きく傷つき、負けた自分を責め、負けを繰り返さないように努力することができるのが
負けず嫌いな人と言っていいでしょう。
つまり、ふつうの人よりも強い向上心を持っているわけですから、
その結果、仕事でも勉強でも趣味や習い事の分野のことでも、人より早く成長することができます。
「負け」の経験をバネにして成長することができるのが、負けず嫌いな人のプラス面の特徴と言うことができるでしょう。
2.人の見ていない所で努力する
向上心をもって努力する際、できるだけ人に見られないようにするのも、負けず嫌いな人の特徴です。
「一生懸命に頑張って成長するのは当たり前のことで、
努力する姿を人に見られるのは格好が悪い」という意識を、負けず嫌いな人は持っています。
ですから、がんばっているところを人に見られることを嫌うのです。
よく、学校で定期試験を受けるとき、学生が「ぜんぜん試験勉強してない」と言いながら、
実は人一倍熱心に試験勉強をしているということがあるでしょう。
あれこそ、負けず嫌いな人の典型例です。
結果、好成績を上げられた場合、「自分はぜんぜん試験勉強をしていないのに、
試験の点数の良い優秀な生徒だ」という主張ができるわけです。
同じ点数を取ったガリ勉のクラスメートよりも、自分の方が上という主張をするために、わざと「勉強していないアピール」をすると考えてもいいでしょう。
3.人と張り合って、話を盛ってしまう
人が自慢話をしているのを耳にすると、持ち前の競争心に火がつくのも、負けず嫌いな人の共通点と言っていいでしょう。
「負けていられない」という気持ちになるため、その人と張り合って、「自分だって」という自己アピールをするわけです。
その際、相手よりも優位に立ちたいという意識が働くために、つい話を盛ってしまいます。
完全な作り話までは行かないまでも、話を脚色し、誇大な表現をすることで「自分の方が上」というアピールをするわけです。
4.なんでも人と自分を比較しないではいられない
「人生は勝ち負け」という人生観を、負けず嫌いな人は持っています。
もちろん、勝ち負けを伴うシーンが人生にはたくさんありますが、そうでないシーンも少なくありません。
ナンバーワンでない、オンリーワンも、世間にはたくさんあるものですが、負けず嫌いな人はすべてにおいてナンバーワンを目指さずにはいられないのです。
例えば、服の好みなどは人それぞれですから、人と比べて優劣を決める必要もないでしょう。
しかし、負けず嫌いな人は、そんなところでも人と自分を比較して、「自分の方がファッションセンスがある」とアピールしたがるものです。
つまり、人との比較で自分をアピールしようとする意識が強いのが、負けず嫌いな人と言っていいでしょう。
5.リーダー気質がある
負けず嫌いな人には、リーダー気質があるという特徴もあります。
人に従うことを嫌いますから、自分が上に立って、人を引っ張っていこうとするわけです。
リーダーにはいろいろなタイプがありますが、負けず嫌いな人の場合は、
メンバーを上手にマネジメントしていく調整型のリーダーではなく、先頭に立ってメンバーをぐいぐい引っ張っていくタイプのリーダーと言っていいでしょう。
前述のように向上心がある努力家ですから、実際に頼もしいリーダーになるケースが少なくありません。
今回は負けず嫌いな人について、5つの特徴を見てきました。
プラス面の特徴もあり、マイナス面の特徴もあります。
つまり、負けず嫌いというのは、長所にもなり短所にもなりうる性格ということができるでしょう。