人に対して義理堅く正直な人、実直な人のことを「律儀な人」と呼びます。
よく耳にする表現ではありますが、「では、具体的にどんな人が律儀な人なのか?」と問われると、
はっきりした答えを返せないという人も少なくないでしょう。
ここでは律儀な人の具体的な特徴をご紹介します。
1.お返しを欠かさない
律儀な人の行動上の最も大きな特徴は、「お返しを欠かさない」ということです。
人から何かプレゼントをされれば、必ずそのお返しの物を贈ります。
例えば、人から旅行のお土産をもらったなら、次に自分が旅行するときは、忘れずお土産を買ってくるのです。
自分に旅行の予定がしばらくない場合は、休日に出かけたスポットなどで、相手に渡せるお土産を用意します。
「もらいっぱなしにしない」というのが、律儀な人の行動パターンということになるでしょう。
物品だけではありません。
人から親切なことをしてもらったら、自分も相手のためになることをして、そのお返しします。
うれしい言葉をかけられたら、自分も相手をよろこばせるような言葉を返そうとします。
つまり、人から何かされたら、それが物であれ言葉であれ行動であれ、
感謝の気持ちを忘れず、相手にも同じような「気持ちのお返し」を必ずするのが、
律儀な人の行動上の特徴ということになるでしょう。
2.時間厳守で小さな約束も忘れない
律儀な人の行動上の特徴の一つに、「時間厳守」ということがあります。
人と約束した時間や、決められた時間を絶対に守ろうとします。
もちろん、想定外のアクシデントが起こって、遅刻するということはありえますが、
自分都合で時間に遅れるということはありません。
というのも、律儀な人は常に相手のことを慮りますから、
「約束の時間に遅れて、相手を待たせるのはぜったいにNG」と考えるからです。
守るのは決められた時間だけではありません。
人と交わした約束も、それがどんなに小さなものであっても忘れないのが、律儀な人の特徴です。
相手が忘れてしまっているような、些細な口約束でも、それを守ろうとします。
そうした生真面目さが、律儀な人の共通点と言っていいでしょう。
3.自分に厳しい
自分に課せられた役割や仕事をきっちり遂行しようとするのも、律儀な人の特徴です。
例えば、会社で上司から「これをやっておいて」と頼まれると、何があってもそれをやり遂げようとします。
そして、その仕事をする際、上司が見ていなくても、けっして手抜きをするということはありません。
人が見ていようが見ていまいが、自分のすべきことの実行や、任務の遂行にベストを尽くすのです。
そこには、「人の見ていない所で手を抜くことは許さない」という、自分に対する厳しい意識があると考えていいでしょう。
自分に厳しいために、人目のあるなしに関係なく、ベストを尽くそうとするわけです。
4.メールやLINEの返信が早い
人からなにかしてもらったら、必ずお返しをするのが律儀な人ですが、
その特徴はメールやLINEに関しても同じように表れます。
人からメールやLINEを送られたら、必ずその返信をします。
しかも、できるだけ早く返そうとします。
そこには、「相手を待たせるのは申し訳ない」という、既述の時間厳守の精神があると考えていいでしょう。
「送ってくれた人は、自分からの返信を待っているに違いない」と考えるため、できるだけ迅速に返信するわけです。
ですから、律儀な人にメールなどを送ると、それが些細な内容のものであっても、
思いがけず早いタイミングで返信があることが多いのです。
律儀な人の具体的な特徴の中から、代表的なものを4種類、ご紹介してきました。
律儀な人は誰からも信頼され、どんなコミュニティにおいても重用されます。
紹介したどの特徴も、「自分もそうするように、心がけよう」という意識を持てば、誰にでも実践できるものでしょう。
参考になさってください。