心がけがよく殊勝な人、かいがいしいふるまいや行動をする人のことを、
「健気な人」と呼びます。
そんな評価を周囲からされる人にはどんな特徴があるのか見ていくことにしましょう。
1.逆境やピンチを自力で乗り越えようとする
人間、困った事態が起きたり、大きな問題を抱えてしまったときには、
「誰かに助けてもらいたい」と思うものです。
実際に、周囲の人に助けを求め、力を借りて問題を解決したり、
困難を乗り越えることも少なくないでしょう。
しかし、健気な人はちがいます。
どんなに大きな問題を抱えていても、どんな逆境やピンチに直面したとしても、
自力で何とか乗り越えようとします。
そこには「これは自分の問題であり、自分に訪れた逆境なのだから、
他の関係ない人の手をわずらわせては申しわけない」という意識があると考えていいでしょう。
この「他の人に申しわけない」という意識が、まさに健気な人特有のものです。
他の人に迷惑をかけることを嫌い、すべてのことに自力で対応しようとするのが、
健気な人の大きな特徴ということができるでしょう。
2.人が見ていない所でも最善を尽くす
例えば、会社員がデスクで仕事をする時、上司や同僚の目を意識するということがあるでしょう。
上司が席にいて、自分のことが視界に入っていると認識すると、
真面目に仕事をしているところを見せようという意識を持つことが、人間にはあります。
そう言う意識を持つ人は、人が誰も見ていない時には、手を抜くこともあるに違いありません。
健気な人にはそういうことがありません。
人が見ていようが見ていまいが、あるいは誰が見ていようが関係なく、
自分がすべきことには常に最善を尽くすのです。
時には、上司から「そこまで根を詰めることはないよ」と言われるようなレベルで最善を尽くすのが、
健気な人と言っていいでしょう。
それは仕事に限ったことではありません。
「これは自分にとってしなければいけないこと」と認識したことについては、
常に全力投球するのが、健気な人の特徴です。
3.不平や不満を口にしない
人は辛いことがあったり、厳しい状況に置かれていたりすると、つい誰かにグチをこぼしたくなるものです。
例えば、仕事の量が多く、残業が続いてしまうようなときは、
同僚や友達に仕事に対する不平や不満を話すことで、少しでもストレスを軽減しようとするわけです。
実際に多くの人が、そうしたグチをこぼしているに違いありません。
健気な人には、そうしたグチをこぼさないという特徴があります。
忍耐力があるため、辛さや厳しい状況に黙って耐えられるからでもありますが、理由はもう一つあります。
それは、「不平や不満を口にすることで、相手を不快にさせたくない」という心理です。
人のグチを聞かされる相手は、けっして良い気持ちにはならないでしょう。
先ほども説明した通り、健気な人には「ほかの人のことを思いやる」というところがあるため、
相手が不快になるような話を避けるという特徴があります。
単にがまんづよいだけでなく、相手のことを思いやって不平不満を口にしないのが、
健気な人の特徴ということができるでしょう。
4.見返りを求めず、人のためになることを進んで行う
人のことを思いやる健気な人には、「人のためになるようなことを進んでする」という特徴もあります。
自分のためにプラスにならないこと、場合によってはそうすることで自分にマイナスになってしまうようなことでも、
人のためになることであれば、積極的に行うことができます。
それは、あくまでも純粋な気持ちから起こす行動ですから、相手からの見返りを求めることはしません。
そんな意識をまったくもつことなく、純粋な気持ちで人に尽くすことができるのが健気な人です。
「あの人は健気だなあ」と感じさせる人にはどんな特徴があるのか、
ここでは代表的なものを4つご紹介しました。
健気な人のことを知るための参考になさってください。
また、人から「あなたは健気だ」と言われたことのある方は、
自分のどんなところが人に「健気」と思わせたのか、セルフチェックしてみてはいかがでしょうか。