人が身を乗り出す仕草をする時の心理とは

最終更新日:2017年7月27日

人と話をしている時や何かを見たり聞いたりしている時に、

その相手や対象物に少しでも体を近づけようとして前に体を出すような姿勢をとることがあります。

そのように身を乗り出す人にはどんな特徴があるのか、

ここでは主に心理面に注目して特徴をご紹介します。

1.相手の話の内容に大いに興味がある

例えば、大好きな芸能人やアスリートなどのうわさ話を相手がしているとしましょう。

そのうわさ話の内容がショッキングなものであったり、ファンにとっては聞き漏らすことができないような種類のものである場合に、

聞いている方が思わず身を乗り出すような姿勢を取ることがあります。

あるいは、相手からお金儲けの話を持ちかけられ、それがどうもうまくいきそうな内容の話であった場合にも、

同じような姿勢になることがあるでしょう。

つまり、相手が自分にとって興味のある話をしている時、その話を少しでも近くでよく聞き取ろうとして、

相手に体を近づけることがあります。

もちろん、対面して話をしていれば、普通の距離でも十分に話は聞き取れます。

しかし、相手の話に心を動かされると、相手に引き寄せられるように思わず体を近づけてしまうことがあります。

身を乗り出す人には、相手の話に大いに興味をもっているという心理的特徴があるということになるでしょう。

2.相手に好意を抱いている

好きな人にはできるだけ近づこうとし、嫌いな人からはできるだけ離れようとするのが、自然な人間心理です。

一対一で話をしている時、その相手に対して好意を持っていると、

自然に相手に近づこうとして、身を乗り出すような姿勢になることが少なくありません。

前項のケースは、話の内容に興味があったわけですが、こちらのケースは、

話をしている相手そのものに大いに興味をもっているわけです。

ですから、相手の話の内容は関係ありません。

自分にとって興味のないような話を相手がしていたとしても、相手のことが好きだと、身を乗り出すようにして相手に近づこうとします。

相手が異性でなくても、例えば尊敬している先輩や上司、「自分もあんなふうになりたい」と憧れているような同性の場合、

身を乗り出して話を聞こうとすることが少なくありません。

3.相手に激しい怒りを感じている

これまで紹介してきたのとは、正反対の心理から、身を乗り出す人もいます。

それは、「激しい怒りを感じている」という心理です。

例えば、店に入って飲食をしている時、店側のミスでお客さんに迷惑がかかったとしましょう。

謝りにきた店長に対し、お客さんが激しく抗議するということがあります。

あるいは、大きなミスをした部下に対し、上司が面と向かってしかりつけるということもあるでしょう。

そうしたケースでは、抗議するお客さんや、部下をしかる上司は身を乗り出すようにして話をすることが少なくありません。

共通しているのは、彼らが話をしている相手に対して激しい怒りを感じているということです。

人は、怒りを感じ、相手を強く攻撃しようとするとき、思わず身を乗り出す姿勢をとることがよくあります。

4.目の前で起こっていることに強い関心を覚えている

日常的にもっともよく目にする「身を乗り出す人」は、「スポーツ観戦をしている人」ではないでしょうか。

例えば、自宅のテレビでサッカーの国際試合を観戦している時、自国のチームが得点のチャンスを迎えたり、

逆に大ピンチに陥ったシーンで、思わず前かがみになって、テレビに体を近づけようとすることがよくあります。

最初の項目で、「話している相手の話の内容に興味をもっている」という特徴を紹介しましたが、

目の前で起こっていることに強い関心を抱いた時にも、人は同じように身を乗り出すことがしばしばあります。

目にしていることに大きく心を動かされて、ふつうの姿勢ではいられなくなっているというのが、

身を乗り出す人の心理的特徴ということになるでしょう。

普段の生活でしばしば目にする「身を乗り出す人」について、どんな心理的特徴があるのか紹介しました。

身近にいる身を乗り出す人の心理を知るための参考になさってください。