「征服欲」が大変強く、いわばその気持に支配されているような男性もいます。
やはり男女でいえば男性に多い傾向です。
このような男性の心理では、どのようなものが挙げられるでしょうか。
【特徴・方法】
1.自分のものにできない対象には安心できない
征服欲は「征服できない対象に関わるのが怖い」という気持ちと表裏一体です。
彼らの場合、自分に物申してくる部下後輩などのことは「ばかにしている」のではなく「怖い」と考えます。
何らかの意味で「自分のもの」にすることができないから怖く、安心できません。
「征服欲が強い男性」が、世界のあらゆる事を自分の思い通りにしたいと思っているかといえば、それは間違い。
あくまで「自分のものにできる対象」を支配したいと考えるのです。
2.自分が自分らしくいることだけでは、不安になる
征服欲が特に強くない男性では「自分らしく生きる」ということだけでも、ある程度の満足感を得られるものです。
たとえ完全ではなくても、そこそこ「自分らしく」あれれば、それで良いと感じます。
ところが征服欲が強い男性では、そうではありません。
何か誰かを征服支配しないと、アイデンティティが保てません。
とても幼稚な一面を持っているといえるでしょう。
ただ単に自分が存在しているということだけでは、彼らは安心できません。
3.特定の対象に「執拗」である
征服欲が強い男性は「征服したいできる」と判断した対象に対してはとても強気になり「執拗さ」を見せてきます。
いわば「ターゲティング」を行うのが彼らです。
「何となく親しくなれればそれでよい」などとは、考えないのです。
このあたり、ストーカー化する男性などにも見られる心理です。
「見捨てられる不安」とも紙一重です。
「普段は比較的穏やかに見えるのに、自分に対してだけはやけに強気に出てくる」といった男性は、征服欲をあなたに向けている可能性があり、要注意です。
4.実はチャレンジングスピリットがない
征服欲がとても強い男性では「気になる女性だから親しくなってみたいけれど、友達止まりになったら嫌だ」などとして、関わろうとしないことが多々あります。
仕事などにしても然りで、少しでも自分の思い通りにならない可能性がある場合や、若干でも挫折する可能性があるものには決して手を出しません。
いわば「完全に登れる山」にしか登ろうとしないのが彼らであり「五合目辺りまででも登れれば、何か得られるだろう」といった柔軟な考えを持てないのです。
強欲なようでいて臆病であり、チャレンジングスピリットがないのも彼らです。
5.嫉妬心が強い
征服欲がある男性では、自分が征服したいと思う対象に干渉してくる人を過剰に嫌います。
わかりやすい例でいえば、自分が何らかの意味で「征服したい」と思う女性がいるとして、その女性と少しでも親しそうにしている男性について「許せない」などと思ってしまいます。
矛先が女性側に向かうことも少なくありません。
嫉妬心の強さは、執念深い行為や言動にもつながりやすく、やはりストーカー化とも関連しています。
このような「嫉妬」は、男性が、気になる女性に対して抱くとは限りません。
征服欲の強い男性では、親しくしている同性部下に対し、新たに親密になってくる「同僚男性」などに嫉妬することもあります。
6.完璧主義である
何かを「征服する」とは「ほぼ完全に自分で掌握できるようにする」というようにも言い換えられます。
少しでも自分の思い通りにならない点があれば「征服できない存在である」と見なして手を引く一方「思い通りになる」と思えば、信じがたいほど増長してくるのも彼らの特徴です。
とても極端です。
なかなか「妥協」ができないのも、彼らの心理に共通することです。
7.征服できない対象に対しては、無関心であるか、排他的攻撃的な気持ちを持つ
征服欲の強い男性では「征服できない対象」は、関心の持てない対象、あるいは排除の対象となります。
なぜかと言えば「征服できる対象」に対して邪魔をしてくるように感じてしまうからです。
このため、気になる女性に、友人知人などとして少しでも近づいてくる男性について過剰反応したり、その結果、男性に対してストーカー化したりしやすいのも彼らの傾向です。
征服できない対象について「無関心」であるならまだしも、攻撃性が生じてしまうと、とても厄介で危険です。
征服欲の強い男性は、実は気の弱い面を持っており「何か誰かが思い通りにならないと気が済まない」という駄々っ子のような一面を持っています。
一見すると頼りがいのあるような言動も見せる彼らですが、実は「不安」の裏返しでもあります。
征服欲の強さが上手く作用すれば、社会的に成功することもあります。
しかし、ストーカー化、DV化などの可能性も秘めており、いささか危険な存在でもあります。
実は彼らは気が弱いのです。
そして執拗。
寛大おおらか太っ腹な男性との違いを、よく考えてみましょう。