世の中には、絶叫マシンが好きな人もいれば、どうしたって苦手だという人もいます。
こういう人を無理やり誘うのは残酷なことですから、絶叫マシンが苦手な人の心理的特徴をジャンル分けして分析していきましょう。
それでこそ、相互理解が深まるというものです。
【特徴・方法】
1.高所恐怖症の傾向がある
まず、高所恐怖症を抱えているという可能性があります。
この場合、ゴンドラが高いところに行っただけで、動悸やめまいを感じてしまうことでしょう。
高所恐怖症になってしまう原因としては、さまざまな要因が考えられますが、幼少期に高い場所から落ちるなどのトラウマ的出来事があったという可能性もあります。
高所恐怖症を持つ人の気持ちを、そうではない人が理解するのはなかなか難しく、分かり合えないこともあります。
高所恐怖症だけが問題の場合、本当は興味があるのに乗れないということもあります。
しかし一方で、本当に身体が拒否してしまうほどの激しい恐怖を感じている可能性もありますから、無理させてはいけません。
2.頚椎に問題を抱えていて、不安がある
また、身体的にも頚椎に弱点があるので、発症を恐れているということもあります。
この場合、物理的にも痛みを抱えていることがあります。
痛みがあると、余計に絶叫マシンが怖くなってしまいます。
また、身体がこわばった状態で絶叫マシンに乗ることで、本当に頚椎に余計な負担がかかるという可能性もあります。
ですから、頚椎に問題を抱えている人を絶叫マシンに誘うのは遠慮してあげるのもひとつの優しさだといえるでしょう。
3.事故を恐れる危機意識がとても強い
また、ニュースで絶叫マシンの事故に関する情報をよく仕入れている人の場合、ああいう風になってしまったら嫌だという恐怖心があり、絶叫マシンが苦手だということがあります。
こうした人はある意味、危機管理能力が高いタイプだといえます。
先のことをよく考え、想像する力が強いため、危機管理能力がよく働いているのです。
このマシンの事故率は低いのだといくら説得しても、微々たる確率であっても事故の可能性はなくならないと思っていることでしょう。
このような人は、仕事などで慎重さが要求される側面では有能な人になる可能性があります。
無謀なことをしたくないというのは、ある意味、長所にもなりえることだからです。
4.くだらない娯楽だとたかをくくっている
また、絶叫マシン自体がくだらない娯楽だから、自分には合わないと思っている人もいます。
こういう人は、意外と食わず嫌いということもあります。
思い切って乗ってみると、面白く感じて、そんなにくだらない遊びではないのだと思うかもしれません。
また、遊園地の知名度にもよるかもしれません。
地方の寂れた遊園地などが嫌いで、有名どころの遊園地のアトラクションならば乗っても構わないという価値観を持っているということもあります。
いずれにせよ、このような人には、何がくだらないと思っているのかをよく聞いてみると分かり合えることでしょう。
5.大きな音や声が苦手である
繊細な人は、絶叫マシンの大きな音や人の悲鳴が苦手ということもあります。
聴覚が過敏になる人もいますから、本当に本人にとっては耐え難い苦痛ということがあります。
周りの人達にとっては、大したことのない音の大きさであっても、本人にとっては異常なほど大きく聞こえるということもあります。
こうした繊細さが危機管理能力や高所恐怖症と一緒になると、足がすくんで動けないということも十分ありえます。
繊細な人が怖がって動けなくなってしまっても、大げさだとバカにしては可哀想です。
耳栓などで対応可能かもしれませんが、落下物扱いになるのでそうしたものは付けられないことが多いでしょう。
こうした人にも、無理強いをしないことが優しさになります。
6.三半規管が弱いので吐き気を恐れている
また、絶叫マシンに乗りたいという気持ちはあるとのの、三半規管が弱いので、吐き気が起こることを恐れているという人もいます。
メニエール病などの疾患がある場合、現在は症状がなかったとしても、絶叫マシンの刺激がきっかけで再発してしまうという可能性はあります。
目がグルグル回る系のアトラクションだとなおのこと、三半規管が弱い人にとっては恐怖の対象です。
乗りたくても乗れないというその人の気持ちを汲み取ってあげなくてはなりません。
グルグルしない系の、適度なスリルを味わえるアトラクションも提案してみても良いです。
しかし、究極的にはどうするのかということについては、本人の選択に任さなくてはなりません。
以上、絶叫マシンが苦手な人の心理的な特徴を知ることができました。
人にはお互い、得意なこともあれば苦手なこともあります。
理解し合うことで、一緒に楽しい時間を過ごすことが可能になりますから、自分の意見を押し付け過ぎないという点がとても大切だといえるのです。