社会の中で、歪んだ性格の人に出会うことがあります。
こうした人たちはどういう特徴を持っているのか知ることで、あらかじめ歪んだ性格の人とどう接するべきか知ることができ、思慮深い対応が可能になります。
1.家庭環境に問題がある
家庭環境に問題がある人のすべてが歪んだ性格をしているというわけではありません。
ですから家庭環境の問題があるからといって、距離を置くことはないです。
しかし、性格が歪む原因として家庭環境がおかしいという要因は多いです。
ですから、歪んだ人を見たら、家庭環境が原因なのかもしれないと疑ってみると、その人の人格について納得できることがあります。
性格が歪んでいる人にイライラしたときは、「この人たちが歪んだのは、この人だけが原因なのではなく、家庭環境という不可避な要因が絡んでいるのだ」と思うことで、許せることがあります。
その場合の家庭環境について、虐待などマイナスの要因もありますが、家が何不自由なく、甘やかされ過ぎたという場合も性格を歪めてしまうことがあります。
甘やかされて歪んでいる場合、人の痛みを知らない分、自己愛が強いタイプの歪みかたをしたりします。
2.人の悪いところを見いだして怒っている
性格が歪んでいる人は、人の悪いところを見つけてキレていることが多いです。
しかし、こうした怒りは的外れなことも多いです。
周りの人は、こうした人の発するネガティブな言葉を真に受けない方が良いでしょう。
歪んだ人は、自分の心が歪んでいるので、相手を見る目も歪んでしまっているのです。
そのため、自分が抱えている問題を他の人に投影して怒ることがあります。
性格が歪んでいる人が、「頭が悪い」とか、「顔が悪い」とか、人のことを悪く言っているときは、たいていはその人自身が自分について抱えているコンプレックスであることが多いです。
ですから、こういう人の悪口はあまり真剣に聞かなくて大丈夫です。
3.自己愛が全うされていない
歪んだ性格の人は自己愛が正常でないことが多いです。
性格が歪んでいない人は、自分という存在に対してそこそこの信頼感や、自信をもって生きています。
しかし歪んだ性格の人は、過剰に自己否定するか、過剰に自分を偉大だと思い込んでいることが多いです。
自己否定する人はメンヘラのようになって、自傷行為をしたり、そういうことを示唆したりして周りを振り回します。
自分を偉大だと思っている人は、他の人をこき下ろしたり虐めたりして自分の偉大さを周りにアピールします。
どちらにせよ病んでいることに変わりはありません。
周りの人は、彼らの自己愛について「深く関わって癒してあげたい」と思うのでなければ、彼らの言動に振り回されないようにするのが賢明だといえます。
4.真の友人がいない
歪んだ性格の人は、一見交友関係が広いように見えても真の友人がいません。
歪んでいるので、同じように歪んだ人とつるんだりするため、健全な友人関係というものが築けません。
また、食うか食われるかという力の理屈で動いていることが多く、どちらかが上とか下とかいうことに拘りが大きく、一緒にいる人が疲れます。
優しい人は、歪んだ性格の人の友達になって癒してあげようと思うかもしれません。
そうした試みは立派ですが、自分の心の健康も大切にしてください。
歪んだ性格の人は周りを疲れさせますが、本人が一番しんどいということも多く、可哀想な存在だといえます。
そうした人にできる限りのサポートをしてあげるのは優しい慈善に満ちた行為ですが、自分の生活や健康というものも大切ですから、ほどほどを心掛け、無理はしないほうが良いです。
歪んだ性格の矯正は、できれば専門家の助けを借りましょう。