忖度する人の世渡り上手な特徴6個

最終更新日:2018年8月16日

みなさんは忖度という言葉を知っていますか?近頃ニュースでよく見かける忖度とは、行間を読むこと、他人の心を推し量ることです。

直接聞いていなくても空気を読んで相手に配慮することは、日本人らしい繊細な能力で、上手に使えばビジネスでも日常のコミュニケーションでもとても武器になります。

逆に忖度が苦手な人はそれを学ぶ場面が少ないだけに苦労する場面も多いです。

ここでは忖度する人の特徴を紹介します。

1.応用力がある

忖度する人は周囲から気が利く、空気が読めるという評価を受けています。

つまり周囲の人がビジネスシーンで毎回1から10まで指示したり、プライベートで触れてほしくない話題好きな話題などをいちいち事前に教えなくても、こちらの気持ちをその人の中で推し量っていちばんお互い気持ちのいいコミュニケーションをしてくれるからです。

忖度する人は、以前に相手と接した時の会話の端々、周囲から聞いた相手の評判や人となり、今現在の相手の表情などの間接的な情報を総合して応用して相手の気持ちを推測する能力に長けています。

だから、こちらからいちいちお願いする前に空気を読んで行動してくれるので周囲からの評価が高いのです。

2.直接詳しく質問しない

忖度する人は細かいことをいちいち相手に詳しく質問しません。

むしろ、あれこれ聞くことで自分が無能であることをさらけ出すので恥だと捉えたり、相手に迷惑だと考えている傾向があります。

例えばビジネスシーンで上司から「来週は役員会があるから準備よろしく」と言われたときに「役員会があるからなんですか?」「それってどういう意味ですか?」「準備って会議室の予約と資料の印刷以外に何がありますか?」と質問攻めにすることは上司からの評価が下がると思うのでまずありません。

それだけ言われたら「役員会前に商談をまとめておけということだな…」などと推測するのが求めれられていると自分で判断します。

3.あいまいな表現は都合よく解釈する

忖度する人は、お互いが発するあいまいな表現を都合よく解釈して物事を上手に進めるのが得意です。

商談がまとまってない段階で相手から「よろしく」と言われれば商談がまとまる前提と受け止めて物事を進めるし、相手の発言に自分にとって好材料と悪材料があれば好材料だけをピックアップして、悪材料はなかったことにします。

このような駆け引きはビジネスシーンでは抜かりなく映る反面、プライベートでは冷たい、ずるい印象を与えるデメリットを持っています。

4.自分からもはっきり断言しない

忖度する人は、自分からの発言もはっきり断言しないどうとでも取れる玉虫色の回答を好みます。

「考えておきます」「検討中です」といった発言は、物事の進み具合に応じてOKしたとも取れるし、後で「検討しましたが却下します」と覆すこともできます。

忖度する人は、相手が忖度するように誘導するのも、忖度させないように策略を寝るのも得意で、言質を取る、言質を取られるの攻防に長けています。

5.同じコミュニティー内で上手く渡り歩く

忖度する人は、相手の気持ちを推し量るにあたって自分と同じバックボーンにいる人とそれをするのが得意です。

つまりお互い同じ会社の生え抜きならば「この場面では相手はこうしたいだろうな」というのが直接言わなくてもわかります。

プライベートでも出身の学校が同じ、同じような業界で働いている、同じ年代など共通項が多い中でのコミュニケーションは得意で、忖度の能力を発揮して上手に渡り歩きます。

生え抜きで閉鎖的な社会の官公庁で忖度の話題が出るのはこれが原因です。

6.違うバックボーンの人との交流が苦手

忖度する人は、忖度できない相手が苦手です。

こちらは忖度して動いているのに「そんなことお願いした覚えはありません」と切り捨てられると言質がない以上反論できません。

逆に「例の件、頼むよ」と言っても「例の件ってなんですか?」と帰ってくる相手とはイライラして話が進みません。

全く世代が違う、社風が違う、相手が外国人などのケースでは忖度する人の活躍の場はありません。

忖度とは上記のようにお互いが似たようなバックボーンを持っていて、あうんの呼吸で動ける状態で初めて成立する日本のような島国向きのコミュニケーションです。

余談ですがアメリカなどの多民族国家では忖度を直訳できる単語がないレベルで、コミュニケーションではっきり発言しないと「そんなこと言われていない」「そんなことは言わなければわかるわけないだろう」と忖度では全く成立しません。

忖度を発端とする汚職事件がニュースで話題になることが多いと、忖度=悪のイメージがついてしまいますが、忖度そのものは日本人の文化に元々あった日本人らしい気遣いの仕方とも言えます。

忖度が上手な人は有能で出世するというのは理にかなっていると言えます。

一方で使い方を誤り度が過ぎると上記のような行き違いに発展します。

忖度する人と接する時または自分が忖度するときは、推し量って行動する時とはっきり指示された枠組みの中で動くことを使い分けることが重要です。