利他的な人はどんな性格?自分よりも他人を優先する人たち

最終更新日:2017年7月27日

自分のことはさておき、人のためになること、相手にとって利益になることを自ら進んで行う人がいます。

人間はどうしても利己的になりがちですから、なかなか誰にでもできることではありません。

ここでは、そうした利他的な人に注目し、どんな特徴があるのか見ていくことにしましょう。

1.人間が好き

自分のことよりも相手のことを優先して考えて行動するのが利他的な人ですが、

特に利他的な人でなくても、そうした行動をすることが人間にはあります。

例えば、愛するわが子に危険が迫った時、母親が自分のことは考えず、体を張ってわが子を守ろうとすることがあるでしょう。

あるいは、恋人やパートナーにとってプラスになることをしたいがために、

自分が少々不利益をこうむってもかまわないと考えることもあるはずです。

それらは利他的な行いに違いありません。

人間は愛する人、心の底から好きだと思える相手に対しては、利他的な行いをすることがあります。

相手が自分にとって特別な人でなくても、そうした行動をとることができる人が、利他的な人ということになるでしょう。

つまり、利他的な人は人間が好きです。

人間が好きなために、相手に特別な感情を持っていなくても、

その人の利益になることを積極的に行うことができるというのが、利他的な人の特徴ということになります。

2.人から感謝されることが好き

人が、自分のためになることをしてくれれば、当然、その人に感謝の気持ちを持ちます。

日常的な小さな親切でもそうですが、その人が、自分が不利益をこうむることがわかっているにも関わらず、

自分のために行動してくれれば、深い感謝の念を抱くでしょう。

それは、誰にでもできることではないだけに、「ほんとうにありがとうございます」と頭を下げる気持ちになるわけです。

利他的な人は、そのように人から感謝されることが、ふつうの人よりもずっと多くなります。

そして、そのように人から感謝されることが、実は、利他的な行いをするモチベーションになっているのです。

人間は誰でも、人から感謝されればうれしい気持ちになるでしょう。

「人のために行動してよかった」と思うに違いありません。

利他的な人は、利他的な行いをすれば、そのように自分が良い気持ちになるということを、日常的に体験しています。

つまり、利他的な人には、人から感謝されることをが好きという特徴があります。

3.物質的な幸せよりも心の幸せを求める

仏教で、阿弥陀如来が苦しんでいる人を救済することを「利他」と呼びます。

つまり、「利他」というのは、宗教に通じるような、高い精神性を持っていると考えていいでしょう。

利他的な人は、別にそうした仏教思想が頭になくても、自分が精神性の高い行為をしているという認識を持っています。

自分のことよりも相手のことを優先して考えるのですから、利他的な行いをすれば、自分が損をすることも少なくありません。

持っているお金を失ったり、自分の仕事を後回しにしたために、残業しなければならなくなることもあるでしょう。

そのような物質的な不利益や損失があっても、「人の為に尽くす」という精神性を重んじるのが、利他的な人です。

利他的な人には、物質的な幸せよりも心の幸せを求めるという特徴があると考えていいでしょう。

4.そんな自分が好き

利他的な人というと、「自分のことは考えない人」というイメージがあります。

しかし、人間である以上、自分のことを考えないはずはないでしょう。

利他的に人も、自分ことを考えているのです。

そして、「自分が不利益をこうむることをいとわず、人の為になる行為をしている」ということをはっきり認識しています。

「物質的なことよりも精神性の高さを重んじる自分」を自覚してもいます。

そして、「そういう自分が好き」です。

つまり、利他的な人は、実は自己愛が強いという特徴があると言っていいでしょう。

人のことを優先し、相手の利益になることをする人について、どんな特徴があるのか、主なものを4種類紹介しました。

身近にいる利他的な人の心理を知るための参考になさってください。