なかなか親離れ出来ない人には、いくつかの共通点が存在していることが多いものです。
どうして良い年齢になっても親離れすることが出来ないのかを踏まえた上で、どんな特徴が見られるのかをご紹介します。
1.自分で何事も判断することが出来ない人
常に言われたことしかできない人、言われてからでないと動けない人など、判断力を持っていない人は親離れ出来ない人の特徴でもあります。
幼い頃から親の言う通りに行動してきた人、あるいは自分での行動を否定されたり正されてきた人は、
大人になってからも道を作ってもらわないと判断出来なくなってしまいます。
これによって仕事においては会社の上司に、そしてプライベートとなる私生活では親に依存してることが多く、結果親離れ出来ない人となっているのです。
人はある程度の年齢になると、自己判断が出来るようになり、指示されることを嫌がるようになるものの、
親離れ出来ない人はむしろこの指示がないと行動出来ません。
あらゆる場面で人からの指示を待ち、色んな状況において親の判断を仰ぐようになってしまっているのです。
2.一人暮らしの経験がなく、ずっと実家暮らし
これまで一人暮らしの経験がなく、しようとも思わない人も親離れ出来ない人の特徴。
家から出なければならない状況がないとも取れますが、逆に家から出るような行動は排除している可能性も考えられます。
生活面で助けてもらうことが当たり前になっていたり、親の作る料理が一番だと思っていたりと、そこには自分への甘えがあることが多いです。
仮に自分の希望する職種や学校が、実家から遠い場合はそれを諦めたり、
わざわざ高いお金をかけて遠方まで毎日通ったりと、頑なに実家から出ようとしません。
親といることで安心できる自分がいる、親と一緒でないと不安になるといった要素があり、親離れ出来ないでいる状態です。
3.いつも「良い子」を演じている人
人からの評価を過度に気にする人は、他人ではなく親からの評価ももちろん気にします。
特に毒親と呼ばれる過干渉なタイプの親を持ったり、
良い子でいることが当たり前な親を持つことによって、人格的に形成されてしまうケースもあります。
これらに共通して言えるのが、本当の自分を表に出すことを恐れていて、
常に人の顔色を伺ったり、自分の意見をなかなか言えないといったタイプが多いです。
親離れしたいと思わないのではなく、思えない環境であることが背景にあることでしょう。
いつも「こうでいなければならない」という枠に囚われている状態で、
気付いた時には親離れ出来ない自分になっていることに本人も自覚し、苦しむ傾向があります。
4.他人との信頼関係が成り立たず、不安を持っている
幼少期にトラブルがあったり、親との関係が複雑な場合、信頼関係というものを他人と形成することが難しくなってしまいます。
しかしどこかで頼らなければならない場面、自分が相談する場面というのが必要になってきた時、そこで信頼できる人が親しかいないと気付かされます。
これによって常に不安や不満を解消する時に、相手が親となってしまい、他人とどんどん距離が遠くなってしまいます。
そして親といることで安心感が得られ、離れることが出来ないという結果に至ってしまいます。
なかなか他人に心を開かない、コミュニケーションを取るのが苦手、人見知りが強いといった人は、このタイプであることがあります。
親離れ出来ないでいる人もいれば、したいと思う機会もない人もいることでしょう。
親離れ出来ない人には、このようにいくつか行動面でも問題になっているケースがあり、特徴を持っています。
これらの特徴を持っている人が身近にいる場合、もしかしたら親離れ出来ないでいる人かもしれません。
注意深く見てみると、様々な場面で親との関わりについて知れるでしょう。