目の前にある仕事や勉強など、やらなければならないことに集中できなかったり、
やる気が起きず、真剣に取り組む気になれなかったりすることもあるものです。
そのような状態にある人のことを「身が入らない人」と呼びますが、
では身が入らない人にはどんな特徴があるのでしょうか。
1.そのことに興味、関心がもてない
人間は「おもしろい」と感じられることには、自然に身が入るものです。
休日に大好きな趣味を楽しんでいる時、その趣味に身が入らないということはないでしょう。
身が入らない人は、その逆です。
つまり、やらなければならないそのことを「おもしろい」と感じることができません。
例えば、就職して営業の仕事を始めたとしましょう。
もともと人間と接することが好きな性格で、商品を売り込むことに興味を覚え、
営業の仕事がおもしろいと感じられれば、その仕事に身が入ります。
そうではなく、ミスマッチの就職をしてしまったために、営業という仕事もまったく関心がもてない場合は、
人はその仕事に身が入らないのです。
勉強も同様です。
強い関心を持てる分野の勉強なら、自然に身が入るものですが、そうでない場合は、真剣に取り組む気持ちになれません。
つまり、身が入らない人には、対象となっていることに興味や関心がもてず、
おもしろいと感じられないという特徴があるということになるでしょう。
2.そのことをする目的がわからない
例えば、受験勉強をする場合にも、身が入る人もいれば身が入らない人もいるでしょう。
「ぜったいにあの大学に合格して、将来の就職を有利にしたい」とか、
「あの大学のこの学部で、こういう研究がしたい」というように、はっきりした目的があれば、当然、勉強に身が入ります。
現在の受験勉強をすることの先に、自分の望むゴールが見えているからです。
それに対して、「別にどうしても大学に行きたいわけではないけれど、
まわりがみんな大学受験をするから、自分もいちおう大学を目指す」という意識で勉強したのでは、勉強に身が入らないでしょう。
これはようするに、モチエーションの問題です。
確かなモチベーションがあればやる気になり、身が入りますが、目的がはっきりしていなくて、「何のためにやるのかよくわからない」という状態では、どうしてもそのことに身が入りません。
目的意識が希薄というのが、このケースの身が入らない人の特徴ということになるでしょう。
3.気がかりなことがある
これまで紹介してきたのは、「常に身が入らない人の特徴」でした。
ここからは「そのときに限って、身が入らない人の特徴」を紹介しましょう。
まずあげられるのは、何か心配なことや悩んでいることなどが頭の中にあって、
そのため目の前の仕事や勉強に集中できないというケースです。
気がかりなことがあると、人間はどうしてもそのことに意識が向いてしまいます。
例えば、家族のことで何か心配なことがある場合、いつもは仕事に手中できるのに、
今日はどうにも身が入らないということがあるでしょう。
そのように、気がかりなことがあって、心ここにあらずの心理状態になっているというのが、身が入らない人の特徴の一つです。
4.体調がすぐれない
寝不足で勉強をしても、集中力を欠いて、いっこうに勉強に身が入らないということがあるでしょう。
あるいは、「頭痛がする」とか「腰を痛めた」「寝違えて首が痛い」というように、
何か体の不調を感じている時も、仕事に集中できない、どうにもやる気が起きないということがよくあります。
いつもは身が入るのに、今日はそうではないという人には、
つまり、体調がすぐれなかったり、寝不足などで体調が万全でないという特徴があります。
仕事や勉強に身が入らない人について、「いつも身が入らないケース」と
「その時に限って身が入らないケース」の両面から、その特徴を紹介しました。
参考になさってください。