とにかく金銭至上主義であり「金の亡者」と呼ばれる人達。
単にお金が好きというレベルを超えており、一般人には理解できない部分も。
彼らの特徴とはどのようなものでしょう。
【特徴・方法】
1.お金自体が目的になっている
お金は一般には「手段」であり、旅行に行きたいのでお金を貯めるとか、貧しくて少しでも食べたいのでお金を節約するとか、何かしらの「目的」のために使われます。
ところが「金の亡者」と呼ばれる人々では、特に何かがしたいとか、何かができない状態を解消したいなどの目的ではなく、お金をたくさん得る事自体が目的になっているのです。
「手段と目的を取り違えるな」とは、世間においてよく言われることですが、正にそれを体現してしまっているのも彼らです。
2.お金のことでしか満足感を得られない
一般には、お金以外のことで「満足感」を得ている人も多いものです。
社会的立場などもお金だけでは得られないものが多いですし、友人づくりや、良いパートナーを得るなども金銭ではできないことですね。
一見してお金がかかりそうなこと、例えば会社を作り成功するなども「お金だけ」ではできません。
「金の亡者」たちでは、とにかくお金を得ることで満足してしまい、他のほとんどのことには案外興味がなかったり、空虚感を感じていたりするものです。
3.お金がないことへの恐怖心が強い
潤沢な資産があれば、よほどのことがない限り、困窮してしまうことはありません。
このことは誰でも分かっており、そのため貯蓄をしたり、節約したり、適度に投資をしたりします。
「金の亡者」においては「お金がなくなってしまったら大変だ」という気持ちが非常に強い人も多く、ある意味では「健康オタク」などとも似た部分があります。
一種の強迫的な心理ともいえて、同情できる部分もあるでしょう。
4.身内などの影響を非常に強く受けている
人間は、やはり身近な家族などの影響を受けやすいものです。
例えば、およそ裕福とはいえない家庭で育った場合など、父母がいつも「とにかくお金がなくては話にならない」などの言葉を発している場合があります。
すると本人も、いわば無意識的に「お金がいちばん大事なのだ」と思い込んでしまう現象も生じます。
また、成り上がり系の経営者のもとで働いた経験が長い場合など「とにかく稼ぐんだ」などの言葉を日々浴びせられてしまい、それに強く影響される人もいます。
このあたりは紙一重であり「そんなことはない」と親や経営者などを反面教師にする人もいますが、シンプルに同調してしまう人もやはりいるものです。
自分の意志というよりは、周囲の影響により「金の亡者」と化してしまう人もいるのが事実です。
5.孤独感を感じている
同じ趣味を持っている人や、考え方が似ている人、似たような仕事をしている人と仲良くなり、時折励まし合ったり、時には競い合ったりするのも人間です。
しかし「金の亡者」どうしが仲良くなるかといえば、これは難しいことです。
「競争心」は生まれるとしても「連帯感」などは得られないものです。
実は内心で非常に強い孤独を感じていることが多いのも「金の亡者」です。
該当する人の目を見ると、どこか寂しそうなことも少なくありませんね。
6.資本主義社会を、過剰なまでに賛美する
現代日本やアメリカは資本主義社会ですが、そうでない国ももちろんありますね。
資本主義でない場合、金の亡者となりたくても、なれません。
強制的に平等な生活を強いられる社会もあります。
「金の亡者」たちでは、自分たちを支える基盤である「資本主義」を過剰なまでに賛美する傾向があります。
自身のアイデンティティ保持のために、それが必要不可欠だからです。
7.そういう意識がない
「金の亡者」たちが「自分は金の亡者である」と考えているか?これは微妙なところです。
むしろ「皆、なぜもっとお金にこだわらないんだろうか?」などと「周囲がおかしい」と考えている人もいます。
一般にいえば「お金は大事だが、それにばかり固執していてはつまらない、見苦しい」などと考えるものですが、彼ら「金の亡者」では、いわば呼吸したり、ものを食べたりすること同様に「お金をたくさん得ること」が常識となっており、自身では意識できないほどになっているのです。
8.寄付をしようと考えない
欧米の大金持ちなどでは、様々な機関や個人に「寄付」をする人も多いものです。
しかし「金の亡者」ではそのような考えが起きません。
自分が得たお金はあくまでも自分のものであり、自分、あるいは家族以外には決して渡さないのです。
「納税」はするとしても、納税に疑問や不満を感じていることが多いのも「金の亡者」で見られる特徴です。
「金の亡者」は、一般に魅力的ではなく、いやがられることも多い存在ですね。
このように見てきても、彼らからは人間として得るものが少なく、配偶者にでもならない限りはお金ももらえません。
せいぜい「お金の稼ぎ方」を学べるぐらいでしょうか。
なぜそこまでお金に固執するようになったのか、聞いてみるのは面白いかもしれません。
しかし、あなたとそういう話をすることが「自分にとって金銭的にメリットがない」と見なされれば、話は切られてしまうかもしれませんね。
あるいは、何らかの金銭的メリットが得られそうなら、思わぬ方向に話を誘導されることもありえます。
ともかくも、お金に固執しているのが「金の亡者」です。