息が上がりやすい人の理由とは

最終更新日:2017年7月28日

息が上がりやすい人がいますが、もともとの体質である人もいれば何か病気が理由だという人もいます。

そこで今回は、息が上がりやすい人がどのような身体的特徴や、

病気的な問題を抱えているのかを、詳しくご紹介します。

1.肥満である

まず健康であって激しい運動もしていないのにすぐに息が上がる人は、肥満傾向であるという特徴があります。

肥満の人は、体重の増加によって体が大きくなってしまうため、体が必要とする酸素量も多くなります。

体全体に酸素を送る役割をしているのは心臓のポンプ機能になるわけですが、

肥満の人の場合、心臓がより活発に動いて全身に酸素を送ろうとするので、

動悸が早くなり息が上がりやすくなってしまいます。

これは肥満を解消していくことで解決することができる問題でもあります。

2.過換気症候群である

精神的に不安がある人や、大きな悩みやストレスを抱えている人に出やすい症状です。

呼吸器や肺の機能などに異常はないのですが、

何かがきっかけとなって急に息を吸うのが苦しくなってしまうため、

呼吸が激しく早くなり、息が上がってしまいます。

よく「過呼吸」と言われる症状で、紙袋などで口を覆い、

ゆっくりと呼吸させるようにすれば症状はすぐに落ち着きますが、

根本的な問題は精神面である場合が多いため、心理的なケアを行う必要があります。

過呼吸は一度発症してしまうと癖になりやすい症状なので、

息が上がりやすい体質となってしまいます。

3.肺活量の低下

人間の肺活量は25歳を過ぎると徐々に低下すると言われていて、

特に喫煙者は低下しやすいと言われています。

しかし、喫煙していないのにも関わらず、病気でもないのに息が上がりやすくなったと感じる人は、

肺活量の低下が原因かもしれません。

調べる方法は簡単で、肺年齢を調べることができる病院があるのでそこで実年齢との差を計測します。

実年齢よりも5歳以上年齢が高い場合は、

肺で吸うことのできる空気の量が同年代の人よりも明らかに低いことを示しています。

それは呼吸に関する呼吸筋や横隔膜、腹筋など呼吸するときに関連する筋力を鍛えることで改善されます。

簡単なものでは1日2個の風船を膨らませるというものもあり、取り組みやすいものとなっています。

大きな病気などはないのに息が上がりやすい人は、肺機能の低下が関連している人が多いのです。

4.ストレスを受けやすい、感じやすい

息が上がりやすい人の特徴としてストレスを受けやすい、

または解消するのが苦手であるということも挙げられます。

ストレスを受けると、血管がギュッと縮まってしまいます。

その瞬間、今まで滞りなく流れていた血流が悪くなり、体内の血液の流れが遅くなります。

その瞬間に心臓はもっと血液を送り出さなきゃと一生懸命送り出します。

この流れで動悸が起こり、息が上がりやすくなってしまいます。

しかしストレスを感じない人間はいないので、完全に避けることはできません。

対処法としては、どのようにストレスを解消させたり緩和させたりするかどうかです。

生活の中でストレスを解消できる瞬間(例えば入浴中など)を見つけ、

できる限りその日その日でリセットしていくことが大切です。

ストレスを上手く解消することができれば、息が上がりやすい症状を改善することもできますので、

自分なりの解消方法を見つけることが大切です。

息が上がりやすい人の特徴も一つではなく、いろいろな面から出てくる症状であることがわかりました。

その中でもストレスであったり、精神面に問題を抱えていたりする人に出やすい症状であることもわかり、

内面の問題と息が上がりやすいということが密接な関係にあることがわかりました。

重大な病気である場合は治療をすれば治りますが、

原因がパッと特定できない場合はさらに不安を抱えると思います。

一つ一つ原因を突き止めていって、息が上がりやすい理由を見つけていただきたいと思います。