人間には誰にでも長所と短所があります。
しかし、自分のことをなかなか客観視できず、そのため「長所がわからない」と悩むことも少なくないでしょう。
そんな方のために、自分の長所を見つける方法を紹介します。
1.好きなこと、得意なことをピックアップする
長所が見つからないという人でも、「自分の好きなこと、得意なこと」は分かるでしょう。
それをピックアップして分析することによって、長所が見えてくるということがあります。
例えば、「料理が得意」だったとします。
その場合、「料理が得意というのは、具体的にどういうことなのか」を考えてみるのです。
そうすると、「段取りをするのが上手」とか、「いろいろ試して、新しいレシピを工夫するのが得意」と言ったことが出てくるはずです。
段取り上手は「計画性がある」、新しいレシピの工夫は「創造力がある」という長所になるわけです。
好きな趣味を分析することによっても、同じように長所が見つかるに違いありません。
2.短所だと思うことをピックアップする
「長所は見つからないけど、短所ならいくらでも思いつく」という場合にオススメしたいのが、その短所の再検討です。
人間の性格というものは、見方によって長所にも短所にもなることがほとんどです。
例えば、「気が短くてせっかち」という短所は、「てきぱきスピーディに行動する機敏さ」、あるいは「行動力がある」という長所になります。
「時間にルーズ」というのは、どう考えても短所でしかないように思われるかもしれません。
しかし、これも「細かいことを気にしない鷹揚な性格」として評価することが可能です。
ですから、一度、「短所一覧」を作って、それを1つずつプラスの表現に変えてみましょう。
3.親しい人に聞いてみる
冒頭で触れたとおり、自分で自分を客観視するのは難しいものです。
ですから、自分のことを知るためには、人の目を借りるのが一番。
ぜひ、身近な人に自分の長所について聞いてみましょう。
家族や友達など、自分のことを知っている人なら、その長所についても指摘してくれるはず。
ポイントは、できるだけたくさんの人の意見を聞くことです。
そうすることによって、思わぬ指摘があったり、自分では気づかない自分の一面を知ることができるかもしれません。
また、前項とも関連しますが、自分では欠点だと思っていたことが、人からは長所に見えるということもあるでしょう。
4.ほめられたことを思い出してみる
記憶をたどって、これまで人からほめられたことを思い出してみるという方法もあります。
子どものころの思い出でもいいですし、最近の出来事でももちろんかまいません。
人からほめられたり、感謝されたことを思い出して、「どうして自分はその行動をしたのか」を考えてみましょう。
人からほめられた行動をした理由は、そのまま自分の長所として評価することができます。
5.1日の細かい行動記録をつけてみる
どうしても長所が見つからないという場合は、1日の行動記録を細かくつけてみるという方法を試してみてはいかがでしょうか。
朝起きてから夜寝るまで、自分の行動をその都度メモしていくのです。
すると、例えば、「友人との待ち合わせ時間よりも早く待ち合わせ場所についた」というような行動をチェックできます。
これはつまり「時間に正確」という長所になるわけです。
「友人に誘われて、気が進まなかったけれど、飲み会に参加した」というのは「協調性がある」という立派な長所と考えていいでしょう。
このように、行動を1つずつチェックすることで、何かしらの長所が見つかるに違いありません。
自分の長所を見つけるための方法を5種類ご紹介しました。
1つの方法で長所が見つかった場合でも、ぜひほかの方法もお試しください。
そうすることによって、さらに別の長所が見つかるかもしれませんから。