「自分には心配性の傾向がある」という自覚のある人は少なくないでしょう。
心配性の人は、どうしてもネガティブシンキングになってしまいますから、「克服したい」と思っていても、なかなか克服できないものです。
では、どうしたら心配性の改善、克服できるのか、オススメの方法を紹介します。
1.「心配ノート」を作りチェックする
「あれが心配、これも心配」と感じながら、日々生活しているのが心配性な人です。
心配なことがたくさんありすぎて、頭の中が混乱状態ということも少なくありません。
そんな状況を改善するには、心配なことを整理してみるのが一番です。
頭の中だけで整理することはむずかしいでしょう。
ですから、専用のノートを作り、そこに心配事を書き出してみるのです。
日常的な小さな心配から、将来的な不安など、今自分が心配と思うことを、すべて列記しましょう。
そのようにして書き出して、客観視するだけでも、不安心理は軽減されるはずです。
さらに、書き出した不安を後から見返して、「その不安は現実に起きたかどうか」をチェックしてみましょう。
ほとんどの心配は杞憂に終わっているに違いありません。
「心配なことは、たいてい起こらない」と確認することで、心配の数は徐々に減っていくはずです。
2.思いついた準備や対応は可能な限り実行する
心配なことがあって、しかし手をこまねいたままその心配を放置しておくと、ますます不安度は増大してしまいます。
そのことばかりが気になって、仕事や勉強に手がつかないということにもなりかねません。
もともとネガティブシンキングになりやすいのですから、心配を放置すればするほど、心理的負担は大きくなるばかりです。
これでは、心配性は悪化してしまうに違いありません。
それを避けるには、思いついた準備や対応は、できるだけ早く実行するしかありません。
例えば、朝、家を出てから「玄関の鍵、閉め忘れたかも」という不安を感じたとしましょう。
その場合は、一度家に帰って確認することをオススメします。
遅刻の許されない試験や会議などがある場合は別ですが、そうでなければ、
その心配事をすみやかに解消する方を優先したほうが、心配性の改善につながりやすいはずです。
3.笑顔とポジティブワードで自己暗示
人間は、笑顔でいると自然に明るく前向きな気持ちになれるものです。
マイナス思考になりやすい心配性な人は、ですから普段から、できるだけ笑顔でいるように心がけるといいでしょう。
オススメしたいのが、鏡に向かって自己暗示をかけるという方法。
何か不安なこと、心配なことがある時は、鏡に向かって笑顔を作りましょう。
そして、自分に向かって「大丈夫」「安心、安心」「問題ない」というようなポジティブワードを投げかけるのです。
声に出して言いましょう。
一種の自己暗示ですが、これが意外と効果的。
それだけで、気持ちが軽くなり、不安はかなり軽減されるに違いありません。
ポイントは、「姿勢」。
背筋を伸ばし、胸を張るような姿勢で、その自己暗示を行ってください。
普段も正しい姿勢を意識すると、プラス思考になりやすくなります。
4.心配性のメリットを考えてみる
心配性にはデメリットしかないように思われがちですが、決してそんなことはありません。
メリットもあります。
例えば、先のことを考えて、準備をしっかりすることができますから、人に比べてミスが少なくなります。
また、「いざ」という時の想定や準備をしてあることによって、慌てずに対応することができますし、危機を事前に回避できることも少なくありません。
心配性な人は繊細な神経の持ち主なので、人に対する気配りもできます。
このような、自分が心配性であるための備えている長所を確認してみましょう。
「心配性は悪いことばかりではない」と認識することによって心理的負担が軽くなり、結果として心配性の克服につながるのです。
今回は、心配性の克服法を4つ紹介してきました。
単に「ポジティブに考えよう」と意識するだけでは、なかなかうまくいきません。
ぜひ、上記の方法を実践して、改善するようにしてください。
ある時ふっと心が軽くなり、意識がはっきり変わるということが、大いにありえます。