「気弱な性格のために毅然とした態度を取れず、いつも相手の言いなりになってしまったり、
相手から軽く見られててしまう」、そんな悩みを持つ人は少なくないでしょう。
そんな悩みをお持ちの方に是非実践していただきたい、
相手に対して毅然とした態度を取る方法をご紹介します。
1.相手の目を直視して話す
毅然とした態度を取るポイントは、相手に自分の意志の強さを伝えること。
そのために最も有効なのが「目の力」です。
相手の言いなりになってしまう人にありがちなのが、相手の目をしっかり見て話すのが苦手ということ。
視線を逸らしながらおどおど話すような人は、まちがいなく相手から軽く見られ、舐められてしまいます。
まずはそこを改善しましょう。
例えば、相手から無理な頼まれごとをされてそれを断る時や、仕事上の大切な交渉をする時は、かならず相手の目をしっかり直視して話すのです。
相手をにらみつけるような怖い表情を作る必要はありません。
仕事の交渉などの場合は、そんな表情がマイナスに作用してしまうこともあるでしょう。
表情は穏やかにして、ただ、目の力だけを強く意識します。
相手の目をしっかり見て話す、それだけで、相手に与える印象はまったく違ってくるはずです。
2.「ゆずれないこと」を認識する
頼まれごとを断れなかったり、相手の言いなりになってしまう人は、すべてを相手都合に合わせてしまっているわけです。
自分の気持ちを隠し、すべて相手にゆずってしまうために、人から舐められてしまうと考えていいでしょう。
それを改めるために必要なのが、「ゆずれないこと」をしっかり認識することです。
ポイントは、細かいことにはこだわらず、絶対に守るべきボーダーを見極めること。
枝葉末節については、相手にゆずってあげてもいいでしょう。
しかし、「これだけはゆずれない」と思うことについては、はっきり断るようにします。
毅然とした態度の取れない人は、こうした認識を持つことができず、つい何でもかんでもゆずってしまっているに違いありません。
ぜひ、自尊心を大切にして、「自分にとってゆずれないこと、ゆずってはいけないこと」を認識するようにしましょう。
3.嫌われることを覚悟する
相手に「NO」と言えない人には、八方美人的な心理があります。
特に積極的に好かれようという意識はなくても、嫌われることを怖れて、なんでも「YES」と答えてしまいます。
それを改め、毅然とした態度を取れるようになるためには、その意識を変えなければなりません。
自分の中にある八方美人的な心理を反省し、相手から嫌われることを怖れない気持ちを持つようにしましょう。
あなたにめんどうな仕事や嫌なことを押し付けようとしたり、あなたを舐めてかかるような人から嫌われても、なんの問題もないはずです。
「嫌われて、かえって良かった」ということも、大いにあり得るのではないでしょうか。
4.自分の意見や認識に自信を持つ
毅然とした態度を取るには、自分の意志を貫くだけの心の強さが必要になります。
その強さを生んでくれるものは「自信」しかありません。
ぜひ、自分の考え方や感じ方、抱いている意見などについて、自信を持ちましょう。
例えば、相手から無理な依頼をされて、それを断る時はこのように考えるのです。
「そんなことを依頼する相手はまちがっている。
それを断るのは、当然のこと。
人間として自分はまちがっていない」と。
5.声量を意識し、ゆっくり話す
小さな声で早口で話す人と、大きな声でゆっくり話す人とでは、どちらが相手に威圧感を与えることができるでしょうか。
答はもちろん、後者の方です。
そして、そうした威圧感や堂々した印象が、すなわち「毅然とした態度」につながるのです。
ですから、毅然とした態度を取りたいと思うなら、いつもよりも大きな声で、意識的にゆっくり話すようにしましょう。
それだけで、相手があなたから受ける印象は、まったく違ってくるはずです。
今回は毅然とした態度を取るための方法を、5種類紹介しました。
意識を改革する方法もありますし、表情や話し方を変えることによって、相手に与える印象を改めるという方法もあります。
自分にとって無理のない方法から、試してみるといいでしょう。