歴史に残るような偉業を達成した芸術家や科学者など天才と呼ばれる人の共通点は並外れた集中力があるということがあげられます。
ですが集中力はこういった天才だけがもつのではなく少しずつでも伸ばすことができます。
そこで、たとえ天才のような集中力ではなくても普段、効率よく仕事をこなしていきたいときなどに役立つ
集中力を高める方法をご紹介します。
1.ポモドーロテクニック
これはイタリアの企業家であり作家のフランチェスコ・シリロ氏によって発明されました。
この方法は25分間1つのタスクを集中しその後5分程度の休憩をします。
このステップを2から4回繰り返したら長めの15分から30分の休憩をします。
これを何度も繰り返します。
時間を区切ってマルチタスクではなく1つのタスクに集中する方法です。
いきなり長時間の集中は難しいものです。
この方法は少しずつでも脳を集中させる訓練にもなります。
では、25分たったとき集中している状態だったらどうすればいいのか。
そのまま中断せず続けてください。
せっかく集中していてそのまま仕事をつづけたほうが効率的ならそちらを選びましょう。
25分にこだわる必要はありません。
2.5分間だけ集中する
やらなければならないような後回しにしている仕事があるときというのは、集中することは難しいように感じます。
こういう時には5分間だけやると決めてとりあえず始めてみます。
5分間で仕事は仕上げられませんが、5分だけとなれば抵抗感は少なくなります。
5分たった時には集中してそれ以上やっていることもあります。
もし、それでも気が進まない場合は5分で止めてみてください。
米心理学系メディアの「PsychologyToday」ではあえて止めてみることをすすめています。
どんなに大きな仕事であっても5分でするように細分化するということで取り組みやすくなります。
また後でまたやり始めることもでき、何をすればいいのか迷うこともありません。
3.フロー状態をつくる
フロー状態という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
チクセントミハイの研究によると今取り組んでいることにエネルギーが注がれている状態としています。
またその仕事を楽しむ精神状態でもあるとされています。
フロー状態になる要素をあげるとまず、その内容が難しすぎず、簡単すぎないこと、
取り組んでいることに対してコントロールできているという感覚があること、などがあげられます。
これこそ天才の集中といった印象ですが、心理学者のクリスティーンカーターによるとフロー状態に入るのにはコツがあると言います。
まず、今やる仕事を明確にすることです。
「今後する仕事」ということではありません。
カーター氏によると今していることに関心を持つことが重要であると言います。
つまり仕事にどのくらいの時間がかかるのかを潜在意識で把握していないと
他にもやらなくてはならないことがあるという考えが浮かびフロー状態を邪魔することになります。
次は集中が途切れる原因になることを前もって取り除いておくことです。
携帯を消しておくことやメールのチェックなど気になることは前もってしておくなどしておきます。
そして水分を補給することや音楽を聴くなど脳の準備をします。
最後に脳内の血流を良くするためにも1分ほど深呼吸してください。
それから仕事に取り組んでみましょう。
好きなことをやっているときはいつの間にか集中しているものです。
誰でも集中力はあるはずです。
そこで今までうまく集中できたのはどういう時だったかということを思い出してみるのも一つです。
自分に合う方法が見つかるはずです。
ここで挙げたのは一つの方法であり、この方法にこだわる必要はありません。
試してみて自分なりにアレンジしてみるのもいいでしょう。