よほどストイックで自分に厳しい人はともかく、多くの人はなにかしら、自分への甘さを持っているものです。
そして、「自分に甘い部分を何とかしたい」と思っている人も少なくありません。
そんな人のために、自分に甘い部分を直す改善方法をお話ししましょう。
1.自分の甘い部分を書き出してみる
「自分の甘さを何とかしたい」と思いながら、なかなか改善できない人の共通点が、「なんとなく悩んでいる」ということです。
何とかしたいと思うのなら、まずは問題点を明確に把握しなければなりません。
「どこが問題なのか。自分のどんな部分が甘いと感じるのか」について、はっきり自己確認できなければ、それを直すことは不可能です。
問題点を把握するために、自分で「甘い」と感じるところを、具体的に書き出してみましょう。
メモでもいいですし、専用のノートを作ってもOK。
具体的に可視化するのがポイントです。
例えば「いつも低いレベルの成果で自己満足してしまう」「時間にルーズで、遅刻をしがち」「怠け癖が着いてしまった」
「なにごとも長続きしないで、三日坊主で終わる」というように、自分で自分が甘いと感じる行動傾向を、すべて書き出してみましょう。
これによって「どこを直せばいいか」が見えてくるはずです。
2.「なぜ、甘いのか」を考える
次に、そのようにして書き出した「甘い部分」について、「なぜ、甘くなってしまうのか」を考えてみましょう。
原因や理由はさまざまでしょうが、共通しているのが「安易に楽な道を選んでしまう性格」なはずです。
前項で例示した甘い部分はすべて、「苦を避け、楽を選ぶ」という性格や行動傾向に由来するものと考えていいでしょう。
それが癖になっているために、なかなか直らないのです。
自分はなぜそういう性格なのかについて、徹底的に深堀りしてみましょう。
深堀りさえすれば、それで甘さが改善されるというわけではありません。
しかし、そのように自分と真摯に向き合うことが、改善への近道です。
3.ゴールをイメージしてみる
ただ漠然と「甘い自分を変えよう」と思っても、実践することは容易ではありません。
オススメしたいのが、ゴールをイメージするという方法。
「どういう自分になれれば、甘さが直ったことになるのか」を具体的に考えるのです。
例えば、「低いレベルで自己満足してしまう」という問題を抱えているなら、
「どれくらいのレベルの目標設定をして、それに向かって努力し、それを達成したときがゴールなのか」を決めましょう。
時間にルーズな自分に甘いという場合は、「約束時間は100%守る。少なくてもそのための最大限の努力をする」というのが、ゴールになるでしょう。
こうしたゴール設定は、自分を向上させるために不可欠です。
4.自分を対象にした賞罰の設定
ただ「がんばろう」と努力するより、「飴と鞭」を使った方が、改善効果は高まります。
自分に甘い性格を改め、甘い部分をなくす努力をする過程で、頑張った自分にはご褒美を、頑張らなかった自分には罰則を用意しましょう。
高い目標設定をして、それをクリアしたら、自分の好きなことを「ご褒美」として与えます。
相変わらず自分に甘い状態が続いているようなら、「欲しいものを買わない。行きたいところへ行かない。会いたい人に会わない。
好きなものを飲食しない」といった罰則を与えるのです。
5.自分に厳しいトレーナーになる
上記のような方法で、自分の甘い部分を直す上で、どうしても持たなければならないものがあります。
それは「自分に対する厳しい目」です。
自分に対する厳しい目をもって、自分を管理し、制御し、チェックすることが、甘え克服には不可欠です。
オススメしたいのが、「自分に対する厳しいトレーナになる」という意識を持つこと。
常に自分を観察し、少しでも甘い部分が見られるようなら、そのつど「それは間違っている。こんな風に改めなさい」と
自分にレクチャーし、トレーニングします。
この「トレーナーの目」をしっかり持てれば、甘さは改善されるにちがいありません。
今回は、自分に甘い部分を直すための方法を、5つ紹介しました。
繰り返しますが、人間は誰しも自分に甘いところがあるものです。
ですから、ある程度は、それは許されるところもあるでしょう。
しかし、仕事であれ勉強であれ、あるいは人間関係であれ、自分が成長していくためには、できるだけその甘さを克服する必要があります。
上記を参考に、ぜひ実践してください。