学歴社会である日本では高卒は当り前、大卒も普通と言われていますが、
中には中卒の人も少なからず存在するものです。
ひと昔前までは中卒でも珍しくありませんでしたが、
現代ではちょっと珍しい印象を受ける人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、中卒の人の特徴についてご紹介します。
1.勉強が苦手
中卒の人は、勉強が嫌いだったり苦手なため、「もう勉強は嫌だ。
高校へは行かずに就職する」と決心し、自ら就職の道を選ぶ人もいますし、
残念ながら高校受験はしたものの、不合格だったため高校へ進学できずに中卒になってしまった人もいるでしょう。
いずれ、もともと勉強が得意ではないため、高校に進学することへの意欲はあまりないのかもしれません。
このようなタイプは、クラスのみんながわかるような問題も一人だけ理解できなかったり、
一般常識である文の作成や言葉の表現などもうまく出来ずに間違った言葉の使い方をしたりなど、周りと少し違う印象を持たれることも少なくありません。
2.ヤンキー気質である
校則を守らず教師に反抗的な態度であったり、遊んでばかりで学校をさぼりがちなど、
不良グループにいるようなヤンキー気質の人は、中卒の人が多いでしょう。
最初に挙げたように、勉強が嫌いといった理由もあるのでしょうが、
このようなヤンキー気質の人は、「学校の規則に縛られたくない」
「学校なんてくだらない」と考えている人も多く、高校へ進学することはバカらしいと思っている傾向が高いのです。
また、普段から授業を聞いていなかったり学校をさぼりがちなため、
成績や生活態度も良いとは言えず、教師の評価で高校への進学を断念せざる場合もあるでしょう。
3.引きこもりがちである
いじめにあったり対人恐怖症を患っているなど、
精神的に病んでいるために高校へ進学できない人もいるでしょう。
また、せっかく高校へは進学したものの、
高校でいじめを受けたり学校になじめないなどの理由から中退せざるを得なくなり、
結局は中卒になったという人もいます。
このような場合、本人は「本当は高校へ行くべきだ」と思っているため、
高校へ行っていない自分に後ろめたさを感じ、よけいに人目を避けるように引きこもりがちになってしまうのでしょう。
また、学校でいじめにあったことが引き金となり、
家族以外の人間すべてと関わることが嫌になったり恐怖を感じるなど、
深刻な事態になっている場合もあります。
4.自立が早い
大抵の人が高校や大学へ進学する中、中卒の人は15.6歳で就職するため、
同年代の人たちよりも自立するのが早いでしょう。
働くということは想像以上に大変なことであり、覚えることや責任感が必要になることも数えきれないほどあります。
また、お金を自分で稼ぐことで親から自立し生計を立てることができるため、
早くから親のありがたみや働くことの大変さを理解し、自然と考え方も大人になるのでしょう。
そして、中卒の人は、学歴は無くても早くから職場で修業をしているため、
手に職をつけていたり技術的にも優れている人が多いのです。
それから、早くから働いているため、結婚が早い傾向にもあります。
自分で働き収入があるために、学生では迷ってしまうような結婚へも躊躇することなく踏み込むことができるのでしょう。
一口に中卒といっても、やる気が持てずに中卒になった人もいれば、
何かしらの事情からやむ負えず高校への進学を諦めた人など、その理由はさまざまです。
しかし、中卒になったきっかけはどうであれ、
大人になってからは真面目に働いていたり子育てに励んでいる人など、
立派に生活している人がほとんどではないでしょうか。
学歴も大切なことではありますが、たとえ中卒だったとしてもその後どのような人生を送るかは、
その人の生き方次第でいくらでもプラスに変えることができるでしょう。