常にどっしりと落ち着きはらっていて、不測の事態が起きてもおどろかない人がいます。
そうした度胸のある人、動揺しない人が身近にいると頼もしく感じられるものですし、
「自分もあんなふうになりたい」と思うこともあるに違いありません。
ここでは、そんな肝が据わっている人にはどんな特徴があるのかご紹介します。
1.人生を達観している
肝が据わっている人は、人生を大局的に捉えるという特徴があります。
小さなことにこだわったり、細かいところに囚われることがありません。
「人生、なるようになるさ」という考え方をすることができます。
何か思いがけないことが起こって、ピンチに立たされたとしても、
「命まで取られるわけではないのだから」というような、おおらかな考え方をします。
さらに、命の危険にさらされるようなことがあっても、
「人間、誰でもいつかは寿命が来るものだ」という捉え方をできるのが、
肝が据わっている人の人生観と言っていいでしょう。
多くの人は、人生の細部に心を囚われたり、こだわったりするために、そういう考え方をすることができません。
逆に言うと、そのように大局的に自分の人生を考えることができれば、肝が据わった人になれるということになるでしょう。
2.どんな時でも自分の置かれた状況を客観視できる
多くの人は不測の事態が起こったり、困難に直面したりすると、
どうしても視野が狭なってしまい、事態を主観的にしか捉えることができなくなってしまうものです。
その視野の狭さが「どうしたらいいかわからない」という心理を生み、
パニックにつながると考えていいでしょう。
肝が据わっている人はちがいます。
どんな事態になっても、客観的な目を失うことはありません。
自分が置かれている状況を、客観的に冷静に見て、事態を正しく把握することができます。
そのため、アクシデントやトラブルにも冷静で適切な対応をすることができます。
常に事態を客観視できるというのが、肝が据わっている人の大きな特徴ということができるでしょう。
3.人生経験が豊富
若くても肝が据わっている人もいれば、年を取っていても肝が全く据わっていない人もいます。
ですから、必ずしも人生経験が豊富であれば肝が据わった人になれるというわけではありません。
しかし、経験の少ない人よりも、経験豊富な人の方が、
肝が据わった人になりやすいということは言えるでしょう。
それは、多くの経験を積むことによって、人生を大局的な目で見ることができるようになり、
また、さまざまな事態への対応策を身に着けることができるからです。
社会的地位の高い人に肝が据わった人が多い理由の一つが、
その豊富な人生経験にあると考えていいでしょう。
4.最悪の事態を想定する
何かを行う時、最悪の事態を想定しているというのも、肝が据わった人の特徴です。
例えば、仕事で新しい事業展開を考えたとしましょう。
うまくいけば会社にとって大きな利益になるけれど、
失敗した場合のリスクも大きいとうような事業です。
そういう事業を始める際、悪い想定をあらかじめしておいて、
そういう事態が起こった場合、どう対処したらいいかをしっかり考えておけば、
そうした事態が起こっても、あわてる必要はありません。
また、そういう想定をすることでリスク回避をすることもできるでしょう。
それができる人が、つまり、肝が据わった人と呼ばれるわけです。
5.どんなときでも食欲が落ちない
最後に、周囲の人から見て、もっともわかりやすい特徴を紹介しておきます。
それは、「どんなときでも食欲が落ちない」という特徴です。
仕事で大きなトラブルが発生して、その処理に当たるようなケースでも、
食事だけはしっかりとりますし、食事の量がいつもよりも減るということはありません。
不測の事態にタイプするには、多くのエネルギーを必要としますから、
しっかり腹ごしらえをして、事態に対応します。
よく「腹が減っては戦はできぬ」という言い方をしますが、
まさに人生における戦いに臨む際に、食事をしっかりとるのが、肝が据わった人の特徴ということになるでしょう。
肝が据わった人について、主な特徴を5種類、見てきました。
最初の4つの特徴は、「これを身に着けることができれば、
肝が据わった人になれる」という特徴であり、
最後の1つは、「肝が据わった人である証」の特徴ということになるでしょう。