世の中には世渡りが上手い人もいれば下手な人もいます。
世渡り下手な人の多くは、「自分も世渡り上手になりたい」と思うことでしょう。
では、どうしたら世渡り上手になれるのか。
そのヒントをつかむため、今回は世渡り上手な人の特徴をご紹介します。
1.コミュニケーション能力が高く、聞き上手
上手に世間を渡っていくために必要な要素がいくつかありますが、中でも欠かすことができないのが「コミュニケーション能力」でしょう。
世渡り上手な人に共通しているのが、人とのコミュニケーションをとるのが上手で、
そのことによって、多くの人と良好な人間関係を作ることができるということ。
人間関係を作るのが下手で、人から良く思われない人に、上手に世間を渡っていくことはできません。
そして、人から良く思われるためには、高いコミュニケーションスキルが不可欠です。
ポイントは、聞き上手ということ。
「コミュニケーションスキルが高い人」というと、「話し上手」をイメージする人が多いでしょうが、
本当にコミュニケーション力のある人は、話すよりもむしろ聞くことがうまく、
相手に気持ちよく話をさせるスキルを備えているものです。
2.敵を作らない
「世渡り上手」というと、高い地位にある人や力の強い人に取り入って、
その人の力によって自分も良い思いをするというイメージがあります。
例えば、会社員であれば、会社の上層部にいる特定の人に取り入って出世する人が、
「世渡り上手」と思われるケースが少なくないでしょう。
しかし、それは、真の意味での世渡り上手とは言えません。
というのも、ドラマなどでもあるように、その上層部の人が失脚すれば、自分の立場も危うくなってしまうからです。
そういうことが起こらないような人間関係を結ぶことができるのが、ほんとうの意味での世渡り上手です。
つまり、「全方位外交」によって、誰からも好感を持たれ、敵を作らないのが、世渡り上手な人の特徴と言うことになるでしょう。
3.「人のために自分ができること」を考えている
「情けは人のためならず」ということわざがあります。
「人に情けをかけるのはその人のためにならない」という意味に解釈している人が少なくありません。
しかし、本来の意味は、「人に情けをかけるのは、その人のためではなく、自分のためになる。
人に情けをかければ、その良い果報が必ず自分に返ってくる」という意味です。
人のためになることを考え、人に尽くしたり、親切にしたりすればするほど、人からも情けをかけてもらえるというわけです。
これこそ、世渡りの極意と言っていいでしょう。
世渡り上手な人は、このことをよくわかっています。
そして、誰に対しても、「この人のために自分ができることはないか」を、常に考えているのです。
そのようにして人にかけた情けや親切が自分に返ってくることで、結果として上手な世渡りができるというわけです。
4.人に甘えたり頼ったりすることができる
世渡り下手な人がしてしまいがちなのが、「やせがまん」です。
辛い状況にあったり、泣きたい気持ちになっている時でも、やせがまんして平然を装います。
そこにあるのは「人に弱みを見せたくない」という、自尊心と考えていいでしょう。
それは、つまらない見栄やプライドにすぎません。
やせがまんをしても、自分にとって何の得もないのです。
世渡り上手な人は違います。
人に自分の弱みを見せることをいとわず、苦しい時には苦しいと人に甘え、「助けてください」と人を頼ることが自然にできます。
人は人から頼られれば、「なんとかしてやろう」と思うものです。
そうした人情を借りながら生きていくことができるのが、世渡り上手な人と言っていいでしょう。
世渡り上手な人の特徴を4つ紹介しました。
どれも、多くの場合、生まれ持った才能ですが、「世渡り上手になりたい」という意識を強く持つことによって、
後天的に身に着けることができる能力や生き方でもあります。
「世渡り上手になりたい」と思っている方は参考になさってください。