どういうわけか相性が良く、気持ちがぴったり合う人のことを「息が合う人」と表現します。
「あの二人はいつもほんとに息が合っている」という言い方をすることもありますが、
では、息が合う人にはどんな特徴があるのでしょうか。
1.初対面の時からしっくりくる
息が合う人は、つまり、「いっしょにいてしっくりくる人」です。
人間は自分と合わない人といっしょにいると、居心地の悪さや違和感を抱くものですが、
息が合う人といっしょにいると、反対に大変に居心地のよい、しっくりくる感覚を持ちます。
ただし、時間をかけて親しくなって、だんだん居心地がよくなる相手は、真の意味での息が合う人とは言えません。
息が合う人は、時間をかけずにそうした関係になれるのです。
初対面なのに、どういうわけかそうは感じられないという人がいるのではないでしょうか。
前に会ったことがあるような錯覚を覚える人です。
そういう人とは、会った瞬間から、お互いにしっくりくるものですが、
これこそ、息が合う人の特徴と考えていいでしょう。
精神的な波長と言いますか、テンポやリズムが一致しているために、
親しくなる以前に人間的にフィットした感覚を抱くことができるのが、息が合う人です。
2.感性が似ている
息が合う人とは、同じタイミングで同じことを口にすることがよくあります。
それは、感性が大変によく似ているからと考えていいでしょう。
例えば、二人いっしょに道を歩いていたとしましょう。
道端に咲いている花に目を止め、二人同時に「あ、キレイ」と口にすることが、息が合う人にはあります。
それは、その花を見て「キレイ」と感じる感性を、二人ともが持っているからにほかなりません。
思わず口に出して感想を言いたくなるほど、それぞれがその花に強く心を動かされたわけです。
単に「キレイ」と感じただけでなく、それを思わず言葉にしたところが、
息が合う人ならではの特徴と言っていいでしょう。
同じタイミングで同じことを口にするというのは、
息が合う人の大きな特徴の一つですが、それは感性が似ているからです。
3.二人きりのときの沈黙が苦痛ではない
時間をかけて親しくなれば、二人きりでいるときの沈黙は気にならなくなります。
例えば、どちらかの部屋で二人きりで過ごしている時、それぞれが別のことをしていて、
まったく会話をしなくても、その時間をそれぞれが楽しめるのが、親しい関係というものでしょう。
息が合う人はそういう関係に、早い段階でなることができます。
知り合ってからまだそれほど時間が経っておらず、特別親しい関係になっているとはいえないような段階でも、
二人でいるときの沈黙が苦痛には感じられません。
息が合う人は、お互いの存在を特別な意識を持つことなく自然に受け入れられるために、
沈黙が気にならないと考えていいでしょう。
4.以心伝心のコミュニケーションが取れる
息が合う人には、言葉を使わなくてもお互いの気持ちがわかるという特徴もあります。
人間は言葉以外にも、表情のニュアンスや態度などから、相手の気持ちを読み取ることができますが、
息が合う人はそうした言葉以外のコミュニケーションを取るケースが、特に多いのです。
特別にアイコンタクトを取らなくても、いわゆる「阿吽の呼吸」でふたりそろった行動をとることもできますし、
言葉を交わさなくても、相手の気持ちを汲んで、相手にメリットのある行動をすることもできます。
息が合う人の特徴について、4つのポイントをご紹介しました。
いっしょにいて大変居心地が良いしっくりくる人、初対面なのに初対面という感じがしない人、
感情や情動を共有できる人、言葉を使わなくてもお互いを理解し合える人が、
「息が合う人」ということになるでしょう。