身近に情緒不安定な人がいて、「付き合うのが大変」と感じている人も少なくないでしょう。
情緒不安定な人とうまく付き合うには、その人のことを深く正しく理解する必要があります。
ここでは情緒不安定な人の主だった特徴を6つ紹介します。
1.感情の起伏が激しく、特に負の感情が強い
情緒が安定しないのですから、当然、感情の起伏は激しくなります。
ついさっきまでニコニコ楽しそうにしていたと思ったのに、今は別人のように落ち込んでいるとか、
穏やかに話している最中、突然泣き出したりという感情の変化を見せるのが、情緒不安定な人の最大の特徴と言っていいでしょう。
感情がころころ変化するだけでなく、1つ1つの感情が人よりも強いという特徴もあります。
特に、「怒り」や「悲しみ」「憎しみ」といった負の感情が強くなる傾向があります。
2.感受性が豊か
なぜ、このように激しい感情の変化を見せるのか。
大きな原因の1つが、「外部からの刺激に敏感」という特徴です。
神経が細やかで、感受性が豊かなため、外部からの小さな刺激も敏感にキャッチし、ふつうの人とはケタ違いに強い反応を示すのです。
例えば、「ふつうに話していたのに、急に泣き出す」という感情急変の原因が、
「相手が何気なく口にした悪意のない一言」ということが少なくありません。
ふつうの人なら、特に気にとめなかったり、「ひどいこと言うね」と笑いながら言い返して終わるような相手の発言が、
情緒不安定な人には「泣くほど悔しく、悲しい一言」に感じられるわけです。
情緒不安定な人は付き合いにくいと思われるのは、こうした特徴のためでしょう。
3.慢性的な精神疲労を感じている
情緒不安定な人は、ころころ変化する自分の感情をコントロールすることができません。
自分の感情の起伏に振りまわされ、翻弄されてしまいます。
そのため、精神的に疲れてしまいます。
しかも、気分転換が下手で、ストレスを軽減、解消することがなかなかできません。
ですから、精神的な疲労がいつまでも消えずに続くのです。
4.パニックになりやすい
外部からの刺激に敏感に反応しすぎて、自分の感情をコントロールできないために、パニックになりやすいという特徴もあります。
ちょっとしたことですぐに「どうしよう、どうしよう」と慌てふためき、対処の仕方がわからず、
泣いたりわめいたりするのが、情緒不安定な人ということになるでしょう。
パニックになったときの感情表現も当然激しいので、周囲の人が巻き込まれてしまうことも少なくありません。
5.自己中心的な言動をしやすい
先ほど説明したように、情緒不安定な人は、自分の感情に振り回され、精神的に疲れています。
つまり「自分のことでいっぱいいっぱい」の精神状態です。
自分の感情にさえ、うまく対処できないでいるのですから、当然、人のことを考える余裕はありません。
その結果、自己中心的な言動をしやすいという特徴が生まれるのです。
6.根気がなく、なにごとも長続きしない
仕事でも勉強でも家事や趣味に関することでも、1つのことを長時間継続して行うためには、情緒が安定していなければなりません。
感情が短時間で変わってしまっては、1つのことに集中し続けることは不可能でしょう。
ですから、すぐに気持ちが変わって、しかも強い感情の変化に自ら翻弄されてしまう情緒不安定な人には、
「根気がなく、なにごとも長続きしない」という特徴があります。
今回は情緒不安定な人にはどんな特徴があるのか、見てきました。
もしあなたの近くにそういう人がいるなら、上記を参考にして、改めてその人を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
そのことによって、付き合い方のヒントがつかめるかもしれません。