長生きしたくない人の理由は老後と孤独が恐ろしいから

最終更新日:2019年4月22日

あなたは自分の老後のことを考えて見たことがありますか?自分のおじいさん、おばあさんには「長生きしてね」なんて言葉をかけてあげたいところですが、いざ自分の老後を考えたら、長生きしたいと心から思えるでしょうか。

今回は、長生きしたくないと思う理由をご紹介します。

1.老後の資金が心配

昔は働き盛りの頃に年金さえ払っていれば普通に生活ができた時代もありましたが、少子高齢化が進んだ現在では、年金だけの収入では貧困生活を送る事になってしまいます。

まして、少子高齢化がどんどん加速していると言われていますから、現在働き盛りの人が年金を真面目に納めていても、将来にもらえる年金額は今よりも少なくなってしまうと言われています。

もしかしたら年金がもらえなくなってしまうかもしれないとも言われている中で、老後のお金に関する心配は尽きないのです。

豊かな老後を過ごすためには、今のうちから老後に備えてお金を蓄えておかなければならないのは考えなくても分かることですが、今現在、生活するだけで精一杯でなかなか貯金が出来ない人は、経済的な心配から長生きをする事にデメリットを感じざるを得ないのでしょう。

2.家族に迷惑をかけたくない

長生きをすると言う事は、体力もなくなり、病気にもかかりやすくなり、家族の助けなしには生活ができなくなってしまうリスクがあることは否めません。

怪我もせず、病気もせず、体力も衰えないで年を重ねることができるのなら、みんな長生きをしたいと思うことでしょう。

しかし、多くの人は年をとるにつれて物忘れをし、病気をし、1人では歩けなくなってしまったり、食事の世話を家族に頼まなくてはいけなくなってしまいます。

プライドが高い人や、家族思いな人ほど、生きるために誰かの世話になるくらいなら長生きはしない方が良いという発想に至るのです。

自分のために長生きはしたくないというよりも、大切な人のために長生きはしない方が良いと考えているのです。

3.カッコ悪い見た目になりたくない

輝ける青春時代、肌もキレイで、無駄な贅肉もなく、どんな洋服を着てもカッコ良く着こなすことが出来たのに、年々脂がのってきて、肌は荒れ、気がつくとシミやシワが増えて、嫌でも見た目の衰えを実感することになるでしょう。

美しい見た目を賞賛されてきた人は、老いて見た目の美しさが朽ちていくことに凄まじい恐怖を感じます。

見た目に無頓着な人には理解ができないかもしれませんが、見た目の美しさに自信を持っていた人は、加齢と共に外見が衰えることは、自分が自分ではなくなっていくような、そんな怖さを感じているのです。

これ以上シワが増えて、腰が曲がり、髪の毛も薄くなってしまったら…。

長生きをしてヨボヨボの自分の姿を許容することは出来そうにないので、美しいうちに葬られた方が幸せだと感じるのでしょう。

4.楽しい老後が思い描けない

若いうちは自分で働いたお金を好きに使って服を買い、友達と旅行に行ったり、映画を見たり、楽しみがたくさんあるので、休日が楽しみで仕方がないと思うでしょう。

でも年をとったら、旅行に出かけるのも一苦労、本を読むにも目が見えづらくなって満足に読書も楽しめない。

買い物に行くにも、収入が少なくては自分が好きなものを買うことが出来ない。

遊びに行くにも、自分の同世代の友達が亡くなっていて一緒に遊ぶ人がいない。

など、老後の生活のことを想い思い描けいいたら、ちっとも楽しい生活が思い描けないのでしょう。

体の自由もきかない、お金も少ない。

となれば、老後には一体、何を楽しみに生きていったら良いというのでしょうか。

それならば、若い時に自分の好きなことを好きなだけして太く短く生きた方が幸せなのではないかという考えに至るわけです。

太く短く生きた偉人たちや、自分の身の回りの友人たちを見て、カッコイイと思えてくるのでしょう。

自由を愛する価値観の人にとっては、細く長く生きる生き方には魅力を感じません。

5.孤独が怖い

もの長生きをしたとして、たくさんの経験やたくさんの出会いがあることでしょう。

しかし、人より長く生きるということは、たくさんの人との別れを経験することでもあります。

自分の友達、親戚、家族など、大切な人が1人、また1人と天国へ旅立っていくのを見届ける側になります。

自分と仲の良かった昔の友達が旅立った知らせを受ける度、悲しみや残された寂しさを感じて生きていかなくてはならないのです。

また、今は昔と違って核家族化が進み、子供が年老いた両親と同居してくれるとは限りません。

夫や妻に先立たれてしまい、息子や娘とは同居ではなかったら、家に1人きりで住まなくてはいけないのです。

その寂しさといったらはかりしれません。

老後の孤独や寂しさにら耐えきれるだろうか…。

という心配もあり、長生きを望まない人も多くなります。

人の価値観はそれぞれで、死生観には大きな違いがあるのも無理はありません。

1つ言えるのは、今の生活にとても満足していたとしたら、この生活を終わらせたいとは思わないないはずです。

1年先、5年先、10年先、20年先も同じ事を思えていたら、結果的に楽しく長生きができることでしょう。

長生きを楽しみに生きられる人生はとても幸せなことだと言えるでしょう。