お化け屋敷が好きで好きでたまらないのだ、という人もいれば、お化け屋敷が苦手でどうしようもありません、という人もいます。
お互いを尊重することでアミューズメントを楽しめます。
お化け屋敷が苦手な人の心理的特徴を知り、理解することは大切なことです。
1.心霊を信じている
まず、心霊現象を信じている人は、お化け屋敷自体が苦手な可能性が高いです。
心霊現象というものは、お化け屋敷のような暗くて死や悪霊、悪魔を連想させるような場所で起こりやすいというセオリーがあるものです。
そのため、心霊現象が実在することを信じている人にとって、お化け屋敷で本物に出会ってしまったらどうしようという不安があります。
実際、お化け屋敷で心霊現象に出会ったという体験談はインターネットで散見されるので、そういうものを目にすることで、余計に恐怖心を持ってしまっていることがあります。
心霊現象を信じない人は、信じる人をやみくもに否定して虐めるのではなく、理解してあげなくてはなりません。
また、心霊現象の有無はどうあれ、暗がりや音は人間に錯覚や幻覚を起こしやすいということはありえるので、繊細な人にはお化け屋敷は危ないといえます。
2.驚かされるのが苦手
また、単純に驚かされるのが苦手という人もいます。
お化け屋敷の中には、真っ暗闇の中を自分で歩かなくてはならないものがあります。
そこで突然驚かされるということは、転倒の危険性や、心臓に負担がかかるという危険をはらんでいるのです。
お化け屋敷が苦手ではない人は、驚かされるぐらいで危険なことなんてあるわけがないと、たかをくくっているかもしれませんが、実際はお化け屋敷の中で起こった事故というのもあります。
もちろん、運営側は最大限のケアを払ってくれていることでしょうが、それでも危険のある場所には行きたくないという判断も、あながちおかしいものではありません。
無理強いして危険があってはいけませんから、責任ある言動をしなければならないのです。
3.過去のトラウマがある
驚かされるのが苦手というのに関連して、過去のトラウマが発動するという人もいます。
これは残酷なことなのですが虐待などで大声で怒鳴られたり殴られた経験があると、それを連想させるような場所が苦手になってしまうことがあります。
お化け屋敷の中でトラウマが発症してしまうことで、同行者にも迷惑がかかってしまいます。
また、お化け屋敷の運営がうまく対応をしてくれるという保証もありません。
ですから、自分のコントロールが効かなくなるような場所は苦手だというのも仕方のないことだといえます。
過去のトラウマは、カウンセリングや病院治療が必要なこともあります。
心の傷をゆっくり克服できてから、お化け屋敷を楽しむというのも遅くはないことです。
周りの暖かい対応もその人にとっては大切なことだといえるのです。
4.醜いものを見るのが嫌い
そのほかに、醜いものを見るのが嫌いだから、お化け屋敷が苦手だという人もいます。
お化け屋敷のクリーチャーというものは、ほとんどの場合、醜く汚い造形をしています。
来た人が恐れおののくように、そういう外見をしているわけですが、内臓が出ていたり、ゾンビが腐っていたり、気持ちが悪いものが多いです。
そうした醜いものを見るのが嫌だという人がいます。
普段、キレイなものに囲まれて、そうしたものを見ることで心穏やかに過ごしている人というのは、化け物の造形を見ても楽しい気持ちになれないものです。
醜いものを見てワクワクする人もいれば、醜いものを見たら、ただ不快だという人もいるのです。
ただ、最近は美的にも優れたクリーチャーもいますし、聴覚だけのお化け屋敷もありますから、そうしたものなら大丈夫ということもあります。
5.面白くないから苦手
お化け屋敷が苦手という理由に、単純に面白くないということを挙げる人もいます。
こういう人は、面白いというのは煌めくアドベンチャーや、ジェットコースターだと思っている節があります。
また、お化け屋敷はストーリーがなくてつまらないと思っているということもあります。
こういう人で、特に精神面でのトラウマや恐怖心が問題でない場合、お化け屋敷にうまく誘う文句があります。
それは、お化け屋敷にもストーリーや深みがあるということです。
最近のお化け屋敷は、裏の設定が凝っていたり、お化けの背景にも怖さだけでなく悲しさがあるものも増えてきています。
単純な子供騙しではないということが理解できれば、こうした人と一緒にお化け屋敷を楽しめることもあります。
ひとえにお化け屋敷が苦手だといっても、その背景には様々な心理的特徴があるということが理解できましたでしょうか。
お化け屋敷が好きな人も、お化け屋敷が苦手な人も、お互いを理解し合うことが大切です。
お化け屋敷の種類によっては、苦手な人でも楽しみやすいものがあります。
最近はVRなども活発化してきていますし、誰もが無理なくお化け屋敷を楽しめる時代は近いです。