「足を組む」ことは、特に悪いわけではありませんが、場面や相手との関係性によっては、マナー違反となったり、威圧感を与えてしまったりする行動です。
また、本人が意識して足を組んでいる場合と、無意識に近い場合、両方があります。
そうした人の心理とは?
【特徴・方法】
1.自分の威厳を表している
社会的立場の強い人や、金銭的にかなり儲けてきた人では、人前で足を組むことが多く見られます。
これはやはり「自分の威厳」「自分の誇り」を体で表現したいという意識の表れといえるでしょう。
そもそも注意されないか、注意されても止めない場合があります。
それ相応の実力が伴っているなら、様になっているケースも少なくありません。
しかし、時には「空威張り」に見えてしまうこともありますね。
2.男女の食事等では、相手に対し構えている
女性が、男性との食事で足を組む場合では「私は、あなたとそう簡単に打ち解けあったりはしません」など「構え」や「ガード」の意味で足を組んでいるケースがあります。
女性の方が立場が上である、年上である、一般的な「見た目」において男性が女性に劣っている、などの状況でも起きる行動です。
無意識の場合もあります。
もっとも「構え」ではなく「自分を少しセクシーに見せよう」との考えから行う女性もおり、この辺りは会話の弾み具合などから判断できるでしょう。
食事等で、男性が女性の前で足を組む場合は「格好をつけている」「自分が主導権を握ろうと思っている」「どこか女性をばかにしている」などいくつかの心理が考えられます。
可愛げのある「かっこつけ」ならまだしも、足を組むことで女性を見下すような男性は、やはりかっこ悪いですね…。
3.不機嫌退屈である
不機嫌になった際やつまらないとき、足を組み、座っている椅子をグルグル回すなどの行動を取る人がいます。
心理的ストレスを身体的な動きで発散している行動といえます。
しかし、特に害がないといえども、周囲からの見た目は良いものではないですね。
「つまんないなー」などと言いつつ、頭の後ろで腕を組み行動が組み合わさることも、見受けられますね。
4.電車などで、人の邪魔をしようと思っている
混んだ電車の席に座り、足を組むのはとても迷惑な行動ですね。
前に人が立てなくなってしまいますし、電車内を歩く人の邪魔にもなります。
「人の迷惑になってやれ」とする、かなり幼稚な行動といえるでしょう。
もっとも、非常に空いた電車であれば足を組んでも迷惑ではありません。
混んでいた電車で窮屈な姿勢で座っていた人が、電車がかなり空いてきたとき、少し楽になりたいとして足を組むのは、マナー違反とは言えないでしょう。
席の大きな特急列車などでも、特に問題にはならないですね。
5.単にクセである
これといった理由もなく、何となく足を組みがちな人もいます。
単純なクセなんですね。
外出が多いと「ここで足を組んではいけない」という場面もありますが、普段、主に家で仕事をしている人などでは、気づかぬうちに足組みのクセが染み付いてしまっていることもあります。
悪気はないわけですが、このクセを意識しないまま外出すると、周囲から「何でこの人この場面で足組むんだろう?」「失礼な感じの人」などと思われることにもつながりますので、要注意です。
6.モデルやタレントに憧れている
モデルやタレント、俳優などでは、CMや映画などの中で足を組むシーンを見せることも、良くありますね。
こういったものに憧れ、いつしか足を組む習慣がついている人もいます。
「1」と同様、それなりに様になっている人もいれば「何だか滑っている」ように感じさせてしまう人もいます。
7.リラックスしている
ゆったりした気分になったとき、足を組む人もいます。
たまたま座ったソファーが心地よかった、飛行機のシートが大変快適である、などのことでも起きる現象ですね。
足を組むことが、良い精神状態を表すのか、違うのかは、それだけでは一概に言えません。
全体的な表情ムードなどで判断できるでしょう。
8.人を上から目線で攻撃説教などしている
「自分より立場が下」と思われる人間に敵愾心を抱いていたり「叱る」気持ちがある場合、足を組む人は多いものです。
同時に腕組みをする場合もあるでしょう。
「あくまでも自分が上」とした上で、真面目にに説教をする時でもこうしたポーズが見られますし、討論などで相手を見下し「嘲笑」するような人にも、まま見られる傾向です。
「足を組む」理由もやはり多様ですが、傾向としては「自分を大きく見せたい」「自分を偉いと思ってほしい」など、自尊心の表現と関連していることが多いものです。
「相手周囲の者は下である」という心理も同時に表しています。
足組み自体が直ちに悪いことではないものの、上司の前で足を組む、取引先の前で足を組むなど「無作法」なことをしてしまうと、非常にまずいムードになることも当然ありますね。
ただの「体のクセ」になっている人もいますので、その場合本人が強く意識するか、おかしい場合は周囲が優しく注意してあげると良いでしょう。