もろく崩れやすい豆腐のように、ちょっとしたことで大きく傷つき、すぐに心が折れてしまう人を称して「豆腐メンタル」と言います。
「自分も豆腐メンタルな傾向がある」という人は少なくないはず。
そんな方のために、豆腐メンタルの克服法を紹介しましょう。
1.セロトニンを増やす
考え方や意識を変えることで克服する方法もありますが、それは後述することにして、最初に、誰もがやりやすい実践法を紹介しておきます。
それは、セロトニンを増やすという方法です。
セロトニンというのは神経伝達物質の一つで「幸せホルモン」とも呼ばれています。
この物質が多くなると幸福感が高まり、逆に不足すると「うつ」の原因にもなってしまいます。
つまり、この物質を増やすことができれば、豆腐メンタルは改善されるわけです。
これを増やす方法には、「朝日を浴びる」「朝型の生活にする」「トリプトファンの多いヨーグルトやバナナ、
ビタミンB6の多い肉類やナッツ類などを食べる」「笑顔を作る」などがあります。
この物質はその2%しか脳内に分布していません。
実に90%が腸内に分布していますから、腸内環境改善も有効な方法と言っていいでしょう。
2.前向きなひとりごとを言う
自己暗示にかけるというのも、豆腐メンタルを克服するための有効な方法です。
何か心が傷つくことがあったり、大きなストレスを感じた時は、」自分で自分を励まし、心の負担を少なくするような言葉を、自分にかけてあげましょう。
「どうってことない」「大した問題じゃない」「これくらいなら、大丈夫」「もっとひどいことだって乗り越えてきた」というようなセリフがオススメ。
できれば、鏡の中の自分に向かって、実際に声に出してエールを送りましょう。
それができない状況の場合は、人に聞こえないような小さな声でつぶやくだけでもOKです。
いずれにしても、実際に声に出すことがポイントになります。
3.傷つくことを怖れない
豆腐メンタルな人の共通点の一つが、「人並み以上に傷つくことを怖れる」ということです。
メンタルが弱いという自覚があるため、「傷つかないようにしよう」という意識が必要以上に強くなってしまいます。
これは、逆効果にしかならない意識の持ち方です。
「人間は精神的に傷つく生き物。
だから、自分が傷つくのは人間として当たりまえ」という意識に変えましょう。
そもそも傷つきやすい人は、人よりも「傷つく経験」をたくさんしてきているわけです。
ですから「自分は傷つくことに慣れている」という意識を持つことによって、傷つくことを怖れず、傷ついても崩れない精神に変えられるはずです。
4.上手に人に頼り、時には弱音を吐く
何かに迷ったり、悩みを持ったり、ストレスを感じたりしたときに、それをすべて自分一人で抱え込んでしまうのも、豆腐メンタルに共通するマイナスの特徴です。
人間が自分一人で処理できる悩みの量は限られています。
それを一人ですべて抱え込んでばかりいたら、容量オーバーになって心が折れてしまうのは当然でしょう。
それを改善するために、「上手に人に頼ろう」という意識を持ちましょう。
悩みを人に打ち明けたり、問題解決のサポートをしてもらったりすることで、自分の心の負担を少しでも軽くします。
「弱音を吐く」というのもオススメ。
泣き言を口にした方が、黙って耐えようとするよりも、むしろ耐性は強くなるものです。
5.「今の弱い自分」を愛す
上記のような克服法を実践し、それを成功させるためには、「弱い自分を否定しない」という意識を持つ必要があります。
「豆腐メンタルな自分はダメな人間だ」というように自己否定してしまうと、前向きになることはできません。
もちろん、「改善しよう」という意識を持つ必要はあります。
しかし、同時に「今の弱い自分」に対する自己愛を持っていた方がいいのです。
「今の自分も好き。だからこそ、もっと楽に生きられるように、自己改革をしよう」という意識で、上記のような改善法を実践するのが、効果的なやり方です。
多くの人が悩んでいる「豆腐メンタル」について、それを克服するための方法を紹介しました。
今よりも楽に生きるために、愛する自分をより幸せにするために、上記の方法を実践してみてはいかがでしょうか。