生活基盤が不安定な人は、今後の人生展開がどのようになるか見当もつかない状態の中過ごしています。
「何とかなる」という保証がないため、心の中からは大きな不安が消えることがありません。
では、生活基盤が不安定ない人とはどのような人なのでしょうか。
その具体的な特徴についてご紹介します。
1.将来のための経済的な貯えがない
生活基盤が不安定な人は、将来のための経済的な貯えがないということが特徴です。
彼らには、「今後何かあった時のために、お金を蓄えておく」という習慣がありません。
そのため、その日その日の生活は何とかしのげるレベルではあっても、
いざ大きな金額のお金が必要になった時、どうすることもできなくなります。
例えば、急な病気やケガなどで高額な治療が必要になった時や、
働くことができなくなった時などに、お金がなくて途方に暮れてしまう可能性が高くなります。
しかし、彼らには計画性がなく、「その場の思い付きでお金を使う」ことが習慣化されてしまっているため、
将来への危機感を全く抱いていません。
そのため、心のどこかでは「おそらく何とかなるだろう」と考えてしまい、
貯金をしたり保険に加入したりするような「将来への対策」を一向に行おうとしないのです。
2.定職に就いていない
定職に就いていない人は、生活基盤が不安定な典型例であると言えます。
定職にさえ就いていれば、人によって金額の差こそあれ、
毎月決まった金額の低収入を得ることができます。
そのため、極端な贅沢さえしなければ、十分に生活していくことは可能です。
しかし、定職に就いていない人には、その低収入がないため、
「今日明日の生活すらどうなるかわからない」という状態に陥ります。
特に最近は、職場への不満を理由にして、「短期間の間に何度も転職を繰り返した挙句、
最後はどこも雇ってくれる会社がなくなってしまった」という人も増えています。
その結果、低収入を得ることが難しくなり、生活基盤が不安定になってしまう人が少なくありません。
定職や低収入を手離してしまうと、その瞬間から、生活基盤が大きく揺らいでしまうことになります。
3.体が弱く、働くだけの体力がない
健康は、生活を成り立たせるための基本です。
その健康状態が良くないと、生活の質そのものも大きく低下してしまいます。
このことから考えると、体が弱く、体力が極端にないという人は、生活基盤が安定していないと言えるでしょう。
体が弱いということは、働くだけの体力がないということです。
働けなければ、低収入を得ることができなくなり、生活を成り立たせることができなくなってしまいます。
持病があるなど、特別な事情がある場合は仕方ありませんが、
そうでない場合は、意識的に生活習慣を改善して体力をつけるように努めないと、
生活基盤そのものがぐらついてしまうようになります。
4.精神的に弱過ぎる
生活基盤が安定しない人の最も大きな特徴として挙げられるのが、「精神的に弱過ぎる」というものです。
精神的に弱いと、社会の荒波に立ち向かっていくことができなくなります。
そうなると当然、仕事などで嫌なことがあるたびに、やるべきことを簡単に放棄したり、転職を繰り返したりします。
その結果、信頼や収入を失うことになり、生活が成り立たなくなります。
精神的に弱い人は、自分の欲や感情にすぐ負けてしまいます。
そのため、欲に流されて衝動買いを繰り返したり、考えもなしに借金を繰り返したりします。
これが長年続くと、最低限の生活すら維持できないレベルにまで陥ってしまう結果になります。
生活基盤が不安定な人は、「運が悪くて、質の良い生活を送ることができない」というわけではありません。
自分で自分の人生をコントロールするという意志と力が弱く、どうしても流されやすいという傾向があります。
その結果、気づいた時には自分1人ではどうすることもできない状態になり、生活基盤が大きく揺らいでしまいます。
安定した生活基盤を築くためには、自分自身の生き方を客観的にチェックし直し、
将来の計画を具体的に立て、それをきちんと形にするために自分を律する努力をする必要があります。