食事の時に気になるクチャラーですが、その原因がわかると改善方法を検討しやすくなります。
1.鼻の問題で口呼吸するのが原因
クチャラーの中には、鼻の構造に問題があったり、鼻炎などの鼻の病気のせいで口呼吸中心の方がいます。
しかし、クチャラーでない方は自然と食事の際にも鼻呼吸が出来るので、
クチャラーに隠された問題には気が付かない傾向が多く見られます。
構造や病気などが問題になっている場合は、すぐに改善するのは難しいため、専門医に相談しながら鼻呼吸が出来るようにすることから始めましょう。
根本的な問題を解決してから、口を閉じて食べるのがマナーであることを理解した上で、
毎日の食事の中で習慣づけるのが最善策になります。
2.しつけが原因
以前から指摘されていますが、クチャラーは子供の頃のしつけが原因になっていると言われていました。
家庭でのしつけを担当するのは母親であることが多く、年々仕事を持つ母親が増えることによって、
幼児期に厳しいしつけが出来ないのも理由に挙げられます。
保育園では子供を預かってくれますが、しつけに関しては親によって望まないケースが多いこと、
そしてしつけには対応しない保育園も多いのでクチャラーになる可能性は高いでしょう。
仕事を持っている母親にとって、しつけのための時間を作るのは大変なことですが、
子供がクチャラーになって恥ずかしい思いをしなくても良いように配慮が求められます。
3.本人にクチャラーの自覚がない
何度指摘をしても、全く改善しないクチャラーもいるので、場合によっては嫌悪の対象にされています。
鼻の病気などの問題がないので、マナー違反であることを理解して、自覚が出来れば癖を治すのは簡単です。
自分がクチャラーで在ることを自覚していないケースが非常に多く見られるからです。
子供のころから食事の際に注意されなかった、注意されたけれど理解できなかったなど、
様々な理由がありますが、「こうやって食べるのは普通だ」「変な音はしていない」と自覚できないのが問題です。
クチャラーに気が付いて注意をしても、何のことか理解できない顔をするのは自覚がないからだと判断して良いでしょう。
食事の様子を録音しておき、客観的な証拠がなければ、本人に自覚させるのが難しい場合もあります。
柔らかい指摘をするには、「風邪をひいたの?鼻が詰まっているみたいだけど」のように角度を変えてみるのも、
不快感を減らした良いアプローチになります。
4.クチャラーが気付かないリスク
口呼吸になるクチャラーは、本人には自覚のないリスクを抱えています。
実は、口の中が乾燥することによって、虫歯や歯周病のリスクが高まると歯科医師も指摘しているからです。
さらに、40代以降になるとクチャラー以外の方も食事でむせやすくなります。
クチャラーのままでは、むせる確率が高くなり、年齢と共に誤嚥性肺炎になる確率も上がっていきます。
食べ物と一緒に空気飲み込んでしまうことから、食事量が減り栄養不足になることや、食事中にもゲップをしてしまうクチャラーがいます。
二重のマナー違反となり、一緒に食事をしている相手から不快な顔をされることが多くなってしまいます。
何度指摘しても癖が治らないクチャラーには「あなたが困りますよ」という気持ちを込めて、改めて話してみましょう。
クチャラーは、マナーの問題に留まらず、人間関係のトラブルに発展することも指摘されています。
また、「クチャラーの子供はクチャラーになる」とも言われていますので、
一度でも指摘された経験のある方は出来るだけ早く癖を治すように心がけましょう。
周囲のクチャラーには、怒らせるような指摘をするよりも、相手の立場に立ったアプローチがベストです。