何をやっても長く続けることができず、すぐに飽きたり諦めたりしてしまう人が少なくありません。
「自分もそうだ」という自覚のある方もいるでしょう。
そのような根気がない人について、どんな特徴があるのか見ていくことにしましょう。
1.集中力がない
根気がない人には、長い時間一つのことに没頭することができないという特徴があります。
例えば、会社でデスクワークをしているとしましょう。
パソコンに向かって仕事を開始しても、すぐに気が散って、他のことを考えたり、
仕事に関係のないサイトをスマホでチェックしたりするのが、根気がない人です。
あるいは、仕事をしてはいても、例えば書類作成の仕事を始めながら、
すぐにその仕事を中断し、メールチェックなどの別の仕事を始めたりします。
つまり、根気がない人は、最初に始めた書類作成の仕事に長い時間神経を集中させることができません。
学生が自宅で勉強をする時も同様に、机に向かっていても勉強に集中することができず、
コミックを見たり、ゲームを始めたりするのが、根気がない人です。
根気がない人は、つまり「集中力がない」という特徴があるということになるでしょう。
2.目的意識が弱い
仕事にせよ勉強にせよ、一つのことを長く続けるためには、目的意識を持たなければなりません。
例えば、受験勉強をする場合、「何が何でも○○大学に合格して見せる」という強い目的意識があれば、
根気よく勉強を継続することができるでしょう。
根気がない人は、そうではありません。
同じように受験勉強をする場合でも、
「周囲がみんな大学進学を目指すから、自分もそうする」という程度の意識しか持たず、
「別にどこの大学でもいいや」というようなモチベーションしかなければ、
その勉強を長く続けることはむずかしいでしょう。
ダイエットのための運動をする際でも、はっきりした数値目標を掲げ、
「いつまでに○kgまで落とす」という強い目的意識を持つことなく、
ただ漠然と「やせたい」という意識だけで始めるため、長続きしないのが根気がない人です。
つまり、根気がない人には「目的意識が弱い」という特徴があります。
3.意志が弱く、楽な方を選んでしまう
一つの仕事や作業、勉強を続けるうち、「ちょっと休憩したい」と思うことは誰にでもあります。
しかし、多くの人は、「区切りのいいところまでもう少しがんばってから休憩を取ろう」と考えるものでしょう。
そのように「もう少しがんばる」という意志を持ち、それを実践することで、根気が身に着くものです。
根気がない人は違います。
仕事中に「休憩したい」という気持ちが少しでも生じると、区切りが悪くてもおかまいなしに、すぐに休憩を取るのです。
そこには、「仕事よりも休憩という楽な方を選択したい」という心理が働いていると考えていいでしょう。
意志が弱く、すぐに楽な方を選んでしまうというのが、根気がない人の特徴の一つです。
4.自分に甘く、「性分」を言いわけにしている
根気がない人に共通しているのは、「自分は根気がない」という自覚をはっきり持っていることです。
大人になってから突然根気がなくなるということは、老化や病気以外ではまず起こりません。
根気がない人は、たいてい子どものころから根気がなかったのです。
そして、親や教師から、そのことを指摘されてきました。
そのため、根気のなさを自覚しているわけです。
そして、そのことを自分に対する言いわけにしているということが、根気がない人の特徴ということになるでしょう。
つまり、「自分はもともと根気がない性分なのだからしかたない」と、
「性分」であることを言いわけにして、根気がない自分を許してしまっているのです。
その点で、根気がない人には「自分に甘い」という特徴もあります。
根気がない人の特徴をまとめると、「集中力がない」「目的意識が弱い」
「楽な方を選択する」「性分であることを言いわけにしている」ということになります。
その自覚があり、改善したいと思っている方は、参考になさってください。