他の人からの援助を必要とせず、自分の力だけで立っていることができる人のことを、「一人立ちしている人」と表現します。
人間、ある程度の年齢になれば誰しも「自分も早く一人立ちしたい」と思うものでしょう。
では、一人立ちしている人にはどういう特徴があるのか、
どういう人が「一人立ちしている」と言えるのか、見ていくことにしましょう。
1.仕事を継続して行っている
一人立ちするためには、経済力が必要です。
経済的に人の援助を受けている状態では、とても一人立ちしているとは言えません。
経済的に独立するために必要なのが、仕事です。
ある仕事を継続して行い、自力で生活できるというのが、一人立ちしている人の特徴ということになるでしょう。
このように説明すると、「では、専業主婦や専業主夫は一人立ちできていなということ?」と思われるかもしれません。
それは違います。
結婚して家庭に入り専業で家事や育児を行う場合も、
「家事や育児という仕事を継続して行っている」という点で、立派に一人立ちしていると言えるのです。
特に育児は、人間にとって、どんな仕事にも負けない重要な仕事、大きな意味を持つ仕事と言っていいでしょう。
そういう仕事をすることで家庭生活を成り立たせているのですから、
家事育児を専業としている人も、間違いなく一人立ちしていることになります。
2.仕事が身に着いている
例えば、新卒である会社に就職し、仕事を始めたとしましょう。
最初のうちは仕事を覚えていませんから、上司や先輩のサポートなしに仕事をこなすことはできません。
この段階では、仕事に関して一人立ちしているとはとても言えないわけです。
それが、月日が流れ、経験を積むうちに、やがて上司や先輩の力を借りることなく、
自分だけで仕事を完遂することができるようになります。
この状況になった時に、「あの人は仕事で一人立ちしている」ということになるわけです。
いくらその仕事を継続して行っていても、仕事が身に着いていない段階では、一人立ちしていることにはなりません。
仕事がしっかり身に着いて、誰の手を借りなくてもきちんと任務を遂行できるようになるのが、
仕事においての「一人立ち」ということです。
3.自分で問題を解決できる
どんな仕事をしていても、何らかの問題が生じることがあります。
仕事以外でも、生活上でトラブルが発生することもあるでしょう。
そんな時に、その問題にしっかり向き合って、問題を解決することができるのも、一人立ちしている人の大きな特徴です。
もちろん、問題の種類によっては、完全に自力だけで解決することがむずかしいということもあるでしょう。
その場合は、「この問題はあの人に相談すれば解決できるにちがいない」とか、
「このトラブルの解決には、この窓口を利用すればいい」というように判断できるのが、一人立ちしている人です。
つまり、必要に応じて適切な人の助力を求め、それによって問題解決ができるというのも、
一人立ちしている人の特徴と言っていいでしょう。
4.人から頼りにされる
一人立ちしている人には、「人から頼りにされる」という特徴もあります。
自分の足でしっかり立っている人、物心両面で自立できている人を見れば、誰しも「頼もしい」と感じるでしょう。
例えば、仕事がしっかり身に着き、仕事に関して一人立ちしている人は、
仕事がまだ身に着いていない後輩や同僚から頼りにされ、サポートを求められるものです。
つまり、自力だけで立っていることができるだけでなく、人から頼りにされ、
人に力を貸してその人の自立を促すことができるというのが、真の意味で一人立ちしてる人の特徴ということになるでしょう。
物心両面で一人立ちしている人に注目し、どんな特徴があるのか、主なものを4種類紹介しました。
今の自分が一人立ちしているかどうかを判断するための参考になさってください。