よく「あの人は頭の回転が速い」という言い方で、人をほめることがありますが、
一方で「頭の回転が遅い人」も、少なからず存在します。
今回は頭の回転が遅い人の特徴についてご紹介します。
1.口下手
頭の回転が遅い人の、もっとも大きな特徴の一つが、「上手に会話ができない」ということでしょう。
会話というのは、よく言われるように、複数の人の間でなされる言葉のキャッチボールです。
キャッチボールである以上、互いに球を投げたり受け取ったり、タイミングよくしなればなりません。
頭の回転の遅い人は、それが非常に苦手です。
相手の話を聞いて、話を理解するのに時間がかかってしまいますから、どうしてもタイミングが遅れてしまいます。
タイミングを逸しているうちに、相手の話はどんどん先に進んでいきますから、口をはさむことがますますできなくなってしまいます。
その結果として、「口下手」になってしまうのが、頭の回転が悪い人です。
2.会議が苦手
口下手で会話がうまくできないという特徴が、もっとも如実に表れるシーンが会議やミーティングでしょう。
人の話を理解したり、それに対する自分の意見を考えるのに時間がかかりますから、会議で発言をすることが非常に困難になります。
公の場では、普段の会話では感じない緊張感も持ちますから、ますます口が重くなり、
「会議やミーティング中、一度も発言することがなかった」ということが珍しくありません。
また、会議中に指名されて意見を述べなければいけない時も、うまく発言できず、しどろもどろになってしまうことが多いのです。
「何を答えたらいいか」を考えてるうちに、「何を考えたらいいのかわからない」という状態になり、小さなパニックを起こしてしまうためと考えていいでしょう。
3.笑うタイミングが遅れる
人と話しているとき、相手が口にしたギャグや洒落に対する反応が遅れてしまうというのも、頭の回転の遅い人の特徴です。
というのも、「相手がおもしろいことを発言した」と理解するのに時間がかかってしまうからです。
これは、人との会話中に限ったことではありません。
例えば、テレビのお笑い番組などを見ているときも、笑いのタイミングが人とずれてしまいます。
ふつう、プロの芸人のギャグであれば、瞬時にしてその面白さを理解し、間髪入れずに反応できるものですが、
頭の回転が遅いと、そこに数秒のタイムラグが生じてしまいます。
そのギャグのおもしろさそのものを理解できないため、「周りの人はみんな笑っているのに、自分だけ笑ってない」という状況になることも少なくありません。
4.料理などのマルチタスクが苦手
家事が上手にできないのも、頭の回転の遅い人の共通点と言っていいでしょう。
特に苦手なのが、料理です。
というのも、料理は作業を進めながら次の段取りや工程を考えたり、必要なものをそろえたりするという、複雑な思考が必要になる作業だからです。
一つのことを時間をかけてじっくり考えることはできても、複数のことを同時に考えててきぱき行動に移すことが、頭の回転が遅い人にはできません。
ですから、料理をしていている途中で作業が停止してしまったり、一度つけた火を止めて必要なものをそろえることになることもしばしば。
これでは、上手な仕上がりにはならないでしょう。
この傾向は料理に限ったことではありません。
仕事でもなんでも、一度に複数のことを考え、行動に移す必要のあるマルチタスク全般が苦手です。
今回は頭の回転が遅い人の特徴を4個ご紹介しました。
ここで取り上げたものは、どれもマイナスの特徴になりますが、「じっくり物事に取り組む」というようなプラスの特徴もあります。
ですから、もし人から「頭の回転が遅い」と言われたとしても、悲観することなく「それも自分の個性」と受け取った方がいいでしょう。