品性に欠ける、見苦しい言動をする人がいます。
いわゆる「あさましい人」がそれですが、この言葉の意味が今一つわかりにくいと思っている方も少なくないでしょう。
今回はあさましい人の特徴についてご紹介します。。
1.人のものを欲しがる
「となりの芝生は青い」という表現がありますが、
人間には多かれ少なかれ、人のものが良く見えるという心理があるものです。
その心理が人一倍強く、とにかく人のものが良く見えてしょうがないというのが、
あさましい人の心理的特徴と言っていいでしょう。
例えば、友だちがブランドのバッグを持っていたり、時計をしているのを見ると、
「それ、いいね」とほめ、「くれない?」とねだります。
ふつうの人は「欲しい」と思ったら、自分で買おうをするものですが、
自分で買わずに人からもらい受けようとするのが、あさましい人です。
「もの」ばかりではありません。
「人」についても同様です。
いわゆる「略奪愛」が、まさにその好例。
人の彼氏や彼女、パートナーを自分のものにしようとするあさましさが、
略奪愛に走らせると考えていいでしょう。
2.物欲が強く、セールが大好き
あさましい人には、物欲が強いという特徴もあります。
前項にも通じる心理ですが、とにかく「自分のものにしたい」という気持ちを
強く持っているため、セールなどに飛びつくのです。
また、視野が狭く、目先のことしか考えませんから、「これは、お得」と思うと、後先考えずに購入してしまいます。
そのため、必要のないものまで買ってしまい、結果として損をすることも少なくありません。
しかし、あさましい人はとにかくその場で得をしたと思えればそれで満足しますので、
無駄な買い物を繰り返してしまいます。
そこには「セール品は買わないと損」という心理が働いていると考えていいでしょう。
3.○○放題が大好きで、元を取ろうとする
あさましい人には、「○○放題」が大好きで、元を取ろうとするという特徴もあります。
食事では、ブッフェスタイルを好みますが、そのテーマは「元を取った上に、どれだけ儲けられるか」ということです。
ですから、とにかく値段の張るものをチョイスしようとします。
頭の中で「これはいくらぐらい」と予想をし、「今、合計いくら食べた」と計算します。
自分の好き嫌いよりも、「単価」を優先しますから、食事そのものを楽しんでいるとは言えないでしょう。
食事以外でも、「詰め放題」などが好きで、血眼になって詰め込み、少しでも得をしようとします。
また、割り勘の飲食や、会費制のパーティなどでも同じように「元を取らなきゃ」と考え、
「いくら得をしたか」を計算するのが、あさましい人ということができるでしょう。
4.ミスは人のせい、手柄は自分のもの
仕事などのシーンでも、あさましい人ならではの特徴があります。
それは、ミスは人のせいにし、手柄は自分のものにしようとすること。
これも実は、すでに説明したのと同じ「損はしたくない。
得をしたい」という心理にものづく特徴と考えていいでしょう。
自分がミスをしたとき、それを認めてしまうと損になると、あさましい人は考えます。
ですから、損な役回りは人に押し付けてしまいます。
逆に手柄を自分のものにすれば、それは自分にとって得になるわけです。
そうした損得勘定で生きるのが、あさましい人のあさましい特徴です。
5.自分は合理的だと思っている
人から見れば、みっともない言動をするのがあさましい人ですが、本人はみっともないとは思っていません。
損得勘定で生きる自分は合理的な人間だという自負があります。
つまらない見栄を張ったり、ほしいものをガマンしたりするよりも、自分の欲求に正直に、
自分の得になる選択をした方が、ずっと賢明だというのが、あさましい人の考え方です。
つまり、自己評価が高いのが、あさましい人の特徴の一つと言っていいでしょう。
「あさましい」という言葉には、「外見がみすぼらしい」という意味もありますが、
ここではあくまで外見以外の特徴、言動や心理に関する特徴を説明してきました。
あなたの身近にも、こういう人がいるかもしれません。
あさましい人を知るための参考になさってください。