「人徳」とは「その人に備わっている徳」と辞書では表現されています。
いまいち理解し難い気もしますが、人徳がある人は「誰からも好かれるタイプの人」と言えるでしょう。
よって「人徳がない人」とはその反対ということになります。
では、どのような人が人徳がないのか、彼らの特徴をみていきましょう。
1.気分にムラがある
「人徳のない人」は気分にムラがあり、見たからに不機嫌そうな顔をしていることが多いと言えるでしょう。
人間ですから気分がいつも絶好調ということはないのが通常です。
しかし、「人徳のない人」は、明らかに誰がみても近寄りがたい雰囲気を醸し出しています。
別の捉え方をすると「気難しい」「親近感がもてない」「怖い」と表現できます。
たまに気分がハイのときもあるのですが、周囲の人間は彼らの急激な気分の変化に左右される頻度が高いと言えます。
よって、このタイプに該当する人で笑顔が素敵な人はまずいません。
周囲の人間はできるだけ彼らを避けようとする傾向があるため、必要最低限しか接しようとしないのです。
2.利己的である
誰だって自分のことは大切です。
しかし、「人徳のない人」は常に自分のことばかりを考え行動する傾向があります。
つまり、かなり利己的な人間と言えるでしょう。
それに対して、「人徳のある人」は自己犠牲を払ってでも他人へ貢献するという素晴らしい精神が育っているため、利他的と言えます。
「人徳のない人」の場合、まず自分自身のことで頭がいっぱいなので、他者への気遣いや思いやり精神に欠ける傾向があります。
他者へ貢献するときは、その裏には必ず自分に結び付く利益があると考えるときだけです。
かなり利己的なタイプの人間であることが読み取れますね。
つまり、何をするにおいても自分中心で動くタイプの人間と言えます。
3.ひねくれた考えをもつ
人と人はどのようなかたちであれ、最終的にはコミュニケーションをすることで成り立っているものです。
しかし、「人徳のない人」は他者とコミュニケーションをとる場合、いつも反対の立場にばかり立ったり、攻撃的な態度をとったり、不満そうな顔をして気を遣わせたりと、どことなく性格的にひねくれた部分が全面的に出てしまいます。
単に強がっているだけともとれますが、他者からすれば、このようなタイプの人間は非常に接しづらく一緒にいたくないと感じるものです。
考え方が根本的にひねくれているため、表情にもそのひねくれた部分が自然と出てしまいます。
このような人は到底人徳があるとは言えません。
4.ケチである
お金を節約するのとケチとは別物です。
「節約」とは何か目的がありお金を貯めることであり、使うべき箇所にはきちんとお金を使います。
計画性があるのが節約と言えるでしょう。
それに対して「ケチ」とは特に明確な目的もなく、“単にお金を使いたくない”という精神から生まれていると言えるでしょう。
一般的に、「人徳のある人」はお金の使いどころを心得ており、人とのお付き合いにおいて投資すべき箇所では出費を嫌いません。
しかし、「人徳のない人」の場合、どのような場面においても出費を嫌う傾向があります。
他者のためにお金を使うこと自体が無駄であると考えます。
よって、このようなケチ精神は周囲の人間に簡単に見透かされるので人徳がつくことはまずないと考えられます。
いかがでしたか。
「人徳のない人」の特徴を見ておわかりのとおり、あまり人として魅力を感じませんよね。
ありとあらゆる場面で常に意識が自分に向かっているという特徴がみられるため、周囲の人間は距離を置く傾向があります。
人徳がないがゆえに、仕事や私生活の面で様々な障害が出やすいのも事実でしょう。